アイシテルかい?
2016年9月19日
やがて降り始める雨がボクたちの痛みも悔もすっかりと流してしまえばいいんだが・・・・・・
秋雨の頃。
ボクたちは遠くアフリカの人たちの辛苦には涙を流す。駅前のやせ細ったホームレスにはなんの興味ももたないのに。
ボクたちは東北や熊本の人たちの哀しみには募金をする。隣に痛み苦しむ人がいたとしても、それはまったく別の問題として簡単に片づけてしまう。
ボクたちはテレビの向こうで苦しんでいる人には励ましの言葉を送る。歩道で立ち止まっている白杖の人には知らん顔で通り過ぎるのに。
なんと残酷なことか。
その涙をその言葉をその手をその愛を、どうしていまそこでそうして苦しんでいる隣人に向けることができないのだろうか?
面倒くさいから、それだけの理由なのだろうね。
向こう側が好きなんだろうね。
愛のなんと利己的なことか。愛のなんと独善的なことか。そして、愛のなんと欲望的なことか。
ボクがキミを傷つけたことも、きっと愛なんてことよりは欲望のせいなんだろうね。きっと「ずるい」ことなんだろうと思う。
いつのまにか彼岸の入り。
やがて降り始める雨がボクたちの苦しみも哀しみもすっかりと流してしまえばいいんだが・・・・・・
