タクシーの無賃乗車
タクシーの無賃乗車は高額の場合は表面化するのだが、少額の場合は潜在化する。例えば、運転手が「今回だけだよ」と許す場合もある。また、「後で払う」という過失にしてしまうこともある。後者については、確信犯的に行う場合もあるだろう。
タクシーの無賃乗車はなぜ起こり、防げないのだろうか?
タクシーの無賃乗車
同署の発表によると、水垣容疑者は23日午後8時頃、JR東京駅前でタクシーに乗り、「新大阪まで行ってくれ」と指示。約6時間後にJR新大阪駅前に到着した際に、運賃や高速料金など計約18万円を支払わなかった疑い。男性運転手(54)が新大阪駅交番に届け出た。水垣容疑者の所持金は約6000円しかなかったという。(タクシー無賃乗車)
この東京大阪間の無賃乗車は、乗車時間と場所に疑問の余地が生じる。
20時に東京駅前からタクシーで新大阪まで…。
普通はタクシーで行くよりも新幹線を選択するだろう。そのほうが早い。つまり、この時点で怪しい。仮に「今は金がない、家に着いたらあるから払う」なんて言っても、「家」の人に確認を取るなりしないと怖くて乗せられない。なんせ東京大阪間という超ロングなのだから。
ボクなら乗せない。18万円は確かに大きい売り上げだ。大きいのだけれど無賃乗車の可能性も高い。豊橋名古屋間30000円弱の距離でも、電車のある時間は警戒をする。タクシーを利用するとしても、なにか理由がある。たいがいは「人目に付きたくないから」、そして無賃乗車だ。そう考えてもいい。
無賃乗車の運賃のゆくえ
ところで、18万円はいったいどうなるのだろうか。
乗逃げではなくて無賃乗車なので、その犯人が月賦なりで支払うことになるのだろうか。そもそも無賃乗車というのはどんな罪なのだろうか?
詐欺罪
岩倉広修裁判官は判決理由で「途中で自ら止めて金がないことを打ち明けており、初めから支払う意思がなかったと認めるには合理的な疑いが残る」と指摘。先月31日に無罪を言い渡していた。(タクシー無賃乗車無罪に控訴せず 大阪地検 – MSN産経ニュース)
払う意思があれば罪には問えないとしたら、やり方によってはほとんどの無賃乗車が無罪になる。と思う。
結果的に、後で支払うのだから、無賃での乗車は無罪になりやすい。乗り逃げではないのだし…。
苦しい人たち
でもね、この事件の本質はタクシーが無賃乗車をされたということじゃなくて、67歳の老人が「生活が苦しく、警察に捕まりたかった」なんてことで罪を犯さなければならないこの国の仕組なんだ。
苦しくて苦しくてどうしようもない人がかなりいて、そういう人たちは自ら命を絶つか犯罪に手を染めるか、なんて選択しか思いつかないような社会システムの貧困が問題なんだと思う。同じようにタクシー運転手も苦しい。
なんて考えていると、このタクシー運転手も(無賃乗車かもしれないと)気付いていた。そのうえで、(67歳と言う年齢や)何か思いつめた表情に「まあ、金もらえなくてもいいや、老人が大阪に行きたいと言ってるんだから、とにかく連れていってやるか」なんて考えたのかもしれない。きっとそんな漢気のある運転手なんだろうと考える余地が残っている、と……
まあ無賃宿泊なんてのはよくあって、それが左甚五郎や横谷宗珉だった、なんて話は、今はもうないか…。

枯紫陽花

こんにちは。 しかし乗せた運転手さんも 不思議だなと思わなかったんですかね。 支払いの時に犯人から 秘功をつかれなくて良かったと思ったりしました。 田原さんも お気をつけて。