佐賀温泉、温泉三昧の一日(18日目の3)

毎日30キロとか40キロとか歩いていたのだけれど、その間何を考えていたかというと、よくは思い出せないことについて、考えていたというか、思っていたというか、それぐらいの感じだったのだろう。

痛みが思考を止めたのかもしれない。それに、なにかに酔ったような、例えば、ウォーキングハイみたいなもの、だったのかもしれない。

岩本寺にて 自転車遍路氏の装備
(岩本寺で出逢った自転車遍路 ずいぶんと長い遍路の日々なんだろう)

岩本寺出発

13時40分、岩本寺発。そして、国道56号線からはゆっくりした登り坂。少しの勾配を身体が感じ取るようになっていた。相変わらず膝は痛かった。

15時、金上野(きんじょうの)で、朝買ったいなり寿司と赤飯おにぎりを食べる。食べると少しは気持ちが紛れた。そして、痛みが和らぐように感じた。

「高知は辛い」と日記に書いた。これから三十八番札所金剛福寺まで70数キロ、「3日? 25キロ、25キロ、25キロ」と続けて書いている。

ボクにとって、ここが一番の難所だった。先も見えなかった。

佐賀温泉

16時30分、佐賀温泉の駐車場にあるへんろ小屋「しんきん庵」に到着。ここは、幡多信用金庫の寄贈した小屋ということだった。また改めて書くけれど「へんろ小屋プロジェクト」のひとつとして建設されたものなのだろう。

その小屋はふたりが寝られるスペースがあって、真ん中には弘法大師の像が建っている。だが、その夜はボクひとりだったのだけれど。

それからしばらくして、菅笠と金剛杖だけを残して佐賀温泉に行った。そして温泉に入った。Kさんもちょうど風呂に入っていた。「あ、いましたね」と話しかけた。

「ああ、今さっき着いたよ」
「ボクは、風呂だけですけれど」と少し話してから、Kさんは上がっていった。

30分ほどいて、それから食堂に行った。泊まり客の食事はまだのようだった。ボクは唐揚げ定食を注文した。温泉代が500円、唐揚げ定食が900円だった。ボクが食べている間にも、遍路の泊まり客がチェックインしていた。

食べ終わると、預けていた荷物を引き取って、それから遍路小屋に戻った。Kさんも含めて4~5人、佐賀温泉に泊まっているようだった。そのすぐ横の小屋で野宿する、という、なんだか格差みたいなものを考えていた。そのことがボクを少しだけだけれど、哀しくさせた。

へんろ小屋しんきん庵

寝袋を出した。マットの空気を入れた。と、旅館のお姉さんがやって来て「これ、お遍路さんのですよね」と、ボクが食堂に忘れたタオルを持ってきてくれた。なんだか申し訳なかった。ボクは今出した寝袋の中に収まった。まだ18時だった。今日はゆういんぐ四万十、佐賀温泉と2回も風呂に入った。2日に分けたいもんだ、と思った。

膝は相変わらず痛くて、鎮痛剤を飲んだ。それが効いたのか、30分もしないうちにボクは眠りに落ちていた。

佐賀温泉へんろ小屋の中の弘法大師像
(佐賀温泉のへんろ小屋 弘法大師と同宿二人なのだ)

佐賀温泉、高知県黒潮町営に 運営会社が寄付 24年度再開へ | 高知新聞

この日の行程と費用

  • 行程:久礼遍路小屋~13号佐賀へんろ小屋(幡多郡黒潮町拳ノ川)
  • 札所:37番 岩本寺
  • 宿泊:佐賀へんろ小屋

 

  • 費用:2,256円(納経代、お賽銭別)
    • スリーエフ窪川替坂店
      • チリメンコンブご飯 300円
      • おでん厚揚げ 80円
      • スナックスティック(9) 179円
      • おにぎり赤飯 125円
      • おにぎりリーゼントくん 110円
      • (小計 794円)
    • 佐賀温泉
      • 入浴 500円
      • 唐揚げ定食 900円
      • (小計 1400円)
    • 自販機
      • カップコーヒー 100円
      • ミルクティー 120円
      • スポーツドリンク 150円


(実際には久礼遍路小屋から七子峠へは大坂遍路道を通っています)

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