陽子の旅 故郷は遠い
高校卒業と同時に、就職や進学で生まれた土地を旅立つ若者たちには、それぞれの陽子の旅をします。成功した者にとっては「故郷に錦」を飾る旅になるでしょう。しかし、挫折し敗北感やなにかしらの疾しさの中で、旅をする人も多い……。あるいは、しない人もいます。
コミュニティが小さくなればなるほど、その傾向が強くなるのではないでしょうか。周囲の期待が圧力になり、押しつぶされそうになる…。30歳を過ぎ40歳で独身となると、さらに帰郷が面倒くさくなる…。都会では隠れている自我が、故郷では大きくなり出現する…。何者でもない自分が、何者かになる…。地方の小さなコミュニティがそうさせる、と思います。
陽子の旅
『陽子の旅』(熊切和嘉監督)を観ました。主人公陽子は菊地凛子さんしかできないのではないか、そう考えながら、菊池さんの演技に引きずられて最後は涙…。
ちょうどUターンラッシュ、日曜日の午後。地方の小さな集落出身者の息苦しさを感じました。都会の暮らしやすさは、誰でもない自分でいられることでしょう。
周囲からの干渉も、そして周囲に過敏になる自己に対しての、自己干渉も必要ありません。つまり、陽子のように生きていけるということです。インターネットが快適にします。誰でもない自分、誰もいない環境、その中で生活ができるのが、都会という場所です。
ボクも似たようなもので、盆も正月も帰省することはありません。ここにいて、誰とも話さないで1日が過ぎてゆく。そのほうが楽です。ただ、その沈黙からは幸せは生まれそうにはありませんが…。
8月18日


駅はUターンラッシュなのだろうか?道路は混んでいるのだろうか?今日も引きこもり。少しだけ日向ぼっこをした。眠い1日。読書はせず…寝て食べて、寝る…。朝一度めざめて、二度寝。そして今…。曇り空、エアコンの風は冷たい…。