盆が来たとて 人生が二度あれば
盆が来たとてなに嬉しかろう…。
母親が盆には帰らないのか、と言ったその盆の日がやってきた。その時ボクは「涼しくなったら」とか「電車が混んでるから」とか応えた…
なんとなくだけれど、盆帰りや正月の帰省、そんな感覚を失っている。というのも、家族と街との関係が、というか、縁がなくなってしまったからだろう。確かに、母親や兄妹や甥や姪がいる。でも、そんな血の繋がりさえ薄くなってしまったような気がする。
疎遠ではなく断絶、そんな関係…。
盆が来たとて
お盆に帰ると、墓参りや盆踊りがある。甘く煮た厚揚げや胡麻豆腐。クーラーのない家で食べる、そこまで冷えてないスイカ。扇風機がかき混ぜる海風を含んだちょっとだけ湿った空気…。そして、懐かしい人たちに懐かしい風景…。いつまで経っても覚えていて、覚えてくれている…。
「Kくん、帰って来てた?」
「あ、おばちゃん、そう…」
「お母さんも喜ぶよ」
「ああ、まあ…」
そんな会話が連続したりする。隣に住む叔父は「K、戻ったか」とわざわざ来てくれる。それが長男の家への礼儀のように、いつも必ず…。
そういえば、その叔父さんも亡くなった。ボクはそのことも知らずにいた。でも、とても悲しかった。あんな良い人はいなかった。次男に生まれたというだけで、ボクにまで遠慮していた。悪意のない人だった。
塵肺で死んだ。父親も同じ病気だった。生きるために働き、そして死ぬために働いた。いや、子どもたちのために死んだのだろう。そして母親も、子どもたちのために生きてきた…。
8月13日
昼食は撮り忘れた。蕎麦、冷やっこ、ヨーグルト・フルグラ・トマトジュース・青汁、いつものデザートでした。
この日は、16時過ぎに農協へ買い物に行く。その後イオンへ。買い物のハシゴ。暑かったね。それでも、お店を出た直後は「気持ち良い暑さ」が3分ぐらい…。
帰って、少し本を読んで。ご飯を食べている時に口の中を噛んだ。口内炎パッチを貼る。なんだかんだで、23時ごろ寝た。特に変化のない一日。
盆がきたとてなにうれしかろ…