延光寺ルート 戻るか行くか迷故三界城(24日の2)
金剛福寺から延光寺までは、6つの延光寺ルートを選ぶことになる。
迷故三界城、悟故十方空、本来無東西。何処有南北。足摺岬からもう一度遍路ころがしが待っている。
津呂を抜けてペンションサライに着く頃には東の空、ボクの左手に広がる太平洋、その水平線あたりが薄っすらと明るくなってきた。

(第38番札所金剛福寺にて)
7時10分、足を引き摺りながら足摺岬にたどり着いた。「マジ、足摺だなあ」と、思った。
納経所でお接待のキーホルダーを頂いた。それがうれしかった。室戸までよりも足摺までのほうが辛かった。
高知は泣き所だ。歩きながら涙が流れた。自分の意思とは無関係に流れたりもした。ここで終わりではないのだけれど、ここが折り返しのようにも感じた。次の第39番札所延光寺まで月山神社、宿毛経由で72キロ。また長い旅になる。
延光寺ルート
この38番金剛福寺から39番延光寺までの、延光寺ルートについて概観してみたい。
三原ルート
- 市野瀬上長谷真念道(51.6km)
- 市野瀬三原(50.8km)
- 下ノ加江三原(52.8km)
- 益野今ノ山(53.1km)
- 竜串下川口下切(62.2km)
1〜3は、金剛福寺から打ち戻ることになる。そして、下ノ加江を通り、1、2は真念庵を経由し、市野瀬川、長谷川沿いを三原村まで行くことになる。
4は、土佐清水市を通り、国道321号益野バス停のところから北上、三原村へ行く。
5は、4よりさらに西へ行き、竜串海岸を越え下川口から北上し、三原村へ行くルートだ。
つまり、延光寺ルートは三原村を通る。近いから、かもしれない。
月山神社ルート
そして延光寺への最後のルートは、月山神社を経由する月山神社宿毛経由だ。ボクは、このルートを選んだ。距離は最も長い72.5kmだ。市野瀬経由よりも20kmほど長い。
参考:宮崎建樹(2022)『四国遍路ひとり歩き同行二人 地図編』一社 へんろみち保存協会1
38番金剛福寺から39番延光寺までのルート
二泊した場所(津呂、市野瀬)に打ち戻れば20キロ、半日は早く着くのだろうけれど、初めから宿毛経由を選んでいた。
理由、というか、ただ沖ノ島が見たかった。そしてその向こうに九州が見えるはずだった。九州というよりも大分がすぐそこにあるはずだった。そして宿毛からフェリーに乗ればわずか3時間半でその大分に着ける。そういった意識が70キロという距離を曖昧にしていた。
ただ、これから見える風景はボクの記憶の中に明瞭に納まっているものだった。 70キロとは比較にならないほどの年月が過ぎ去っていたのだけれど。
