竹谷神社 – 稲熊氏と稲姫

竹谷神社は、蒲郡市竹谷町王子にある王子山の麓に鎮座し、南西に広がる竹谷の町を見守っています。

神社の創建は寿永4年(1185年)と伝わります。三河国国司であった藤原俊成公熊野神勧請して祀ったのが始まりと伝わります。

このとき、俊成公は竹谷の総社として竹谷神社を、また蒲形の総社として大宮神社を創建したと伝えられています。竹谷神社が王子宮若一王子権現宮とも呼ばれていたことは、創建当時の熊野信仰との深いつながりの名残を示しています。

祭祀と稲熊氏の歴史

創建以来、代々稲熊氏が祭祀を担ってきました。『神社を中心としたる宝飯郡誌』によると、紀州国牟婁郡有馬の速玉神社の神主であった稲木命の25代の孫・良治が、熊野から三河国へ来て、藤原俊成公の娘・稲姫を妻とし、神主に任命され「稲熊」の姓を賜ったと伝わります。

蒲郡史談』には、「後に稲熊氏は、額田郡猪熊に城を築いて居を構えました。それが大炊介(おおいすけ)朝信であります」との記述が見られます。

また、『愛知県神社名鑑』には「竹谷庄が猪熊領となり創祠されたものと思う。」という説も記されています。

これらの記録はいずれも、竹谷神社と熊野との間に歴史的な深い関係があることを裏付けていると言えます。

竹谷神社社殿と境内

神社は、拝殿、幣殿、神殿からなる重厚な造りが特徴です。そして、王子山の山中には三つの境内社が鎮座しています。また、境内にはかつて社殿が存在したことを伝える塩釜神社の石碑があります。さらに、神殿の裏は弓場となっており、王子山一帯が神域としての趣を強く醸し出しています。

  • 御祭神 伊邪那美尊 事解男命 速玉男命
  • 例祭日 10月第2土曜日

竹谷神社の画像

地図・行き方

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