御堂山観音堂 – 観音様はふくよかなお顔です
御堂山観音堂は、相楽町荒井の御堂山の山中にあります。曹洞宗の寺院で、麓にある養円寺の奥の院です。この観音堂には、像高172.5センチという木造十一面観音像が安置されています。平安時代後期(12世紀ごろ)の作と言われ、愛知県指定文化財です。
御堂山観音堂の木造十一面観音像
この木造十一面観音像は、33年に1度開帳される秘仏です。しかし、2024年7月から開催された、蒲郡市博物館での「蒲郡市制70周年記念企画展 がまごおり山ものがたり 〜信仰と観光と〜」に、開帳展示されました。その時に、拝観することができました。
この観音像は当初、鮮やかな色をまとっていたと伝えられています。時を経て、彩色が剥落した現在の木肌も美しく妖しくうつります。しかし、平安の世に施されたその姿は、いかばかりに荘厳であったか、想像に難くありません。
【26年ぶり公開】木造十一面観音立像搬入の舞台裏 – 蒲郡市博物館
喚鐘
また、周囲に時を知らせるために叩いた「喚鐘」があります。これは、高さ30センチ、直径15センチ、厚さ1センチの青銅製で室町時代のものとされています。そしてこれも愛知県指定文化財です。
ハルヒメゼミ
そして、ここはヒメハルゼミの生息地でもあります。体長3センチ内外の小さなハルゼミの一種だそうです。この御堂山ではいくつかの群れがあり、「ジンゴー、ジンゴー」と鳴くそうです。そして、愛知県指定天然記念物です。
御堂山の名木
寺院前の相楽ヒメハルロードの下の斜面には、熊野神社跡があります。そこに、ボダイジュがあり、蒲郡の名木50選に選ばれています。このボダイジュは「日本三菩提樹の一つ」と伝えられているそうです。また、さらに下には、観音大杉があり、これも名木50選のひとつです。
御堂山観音堂
しかし、2024年に堂宇がなくなりました。そして今は、がらんどうになっています。ただ、木造十一面観音像や喚鐘は、これまで通り宝物庫に鎮座しているようです。
このように、文化財、天然記念物、名木、さらに歴史のある御堂山観音堂です。








