ヒメハルゼミの生息地(相楽町御堂山)
2025年11月4日
蒲郡市相楽町の御堂山(みどうやま)南側、観音堂の周辺一帯に、ヒメハルゼミの生息地が広がっています。
ヒメハルゼミは、セミの仲間で最も小さい種類として知られています。その特徴として、飛ぶ範囲が非常に狭く、木から木への大きな移動はほとんどしません。多くはシイノキに止まって一生を過ごします。
生息範囲の限定性
このヒメハルゼミの生息地は、その狭い移動範囲から極めて限定されています。
- 『大塚・相楽ふるさと博物館 資料集』によると、過去の生息調査では、観音堂を中心とする7つの生息群で鳴き声が確認されています。(画像参照:観音堂前の案内図を加工して作図しました)
- 「生息範囲は観音堂を中心としたわずか300メートルという非常に狭い地域に限られている」との記述もあります。そして、蒲郡市内でもこの地域だけが生息地です。
- ほかの地域(茨城県笠間市、千葉県茂原市、新潟県糸魚川市)では、国の天然記念物に指定されています。
観察の時期と地域の取り組み
ヒメハルゼミは、例年7月上旬頃から「ジンゴー、ジンゴー」という特徴的な鳴き声を山中に響かせます。
この希少なセミを守るため、蒲郡市博物館主催の観察会も行われるなど、地域住民と行政が連携して保護活動に取り組んでいます。また、愛知県指定天然記念物に指定されています。
ヒメハルゼミの声を聴く会(7/5土) – 蒲郡市博物館 (2025年開催時の案内です)

参考文献『大塚・相楽ふるさと博物館 資料集』
ヒメハルゼミの生息地の画像
地図・行き方
観音堂の手前に駐車場があります。ここから、観音堂までは10分程度です。ヒメハルロード沿いの森が、ヒメハルゼミの生息地となっています。また、さがらの森の駐車場からもGoogleマップでは650メートルの距離です。
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