大通寺:薬師堂と霊場
2026年3月16日
御油町西沢、御油神社の南側に位置する万松山(ばんしょうざん)大通寺は、享保13年(1728年)に祖禅和尚によって開かれた曹洞宗の寺院です。萩町にある龍源寺の末寺として知られています。境内南側に広がる西沢池は、通称「大通寺池」と呼ばれ、古くから地域の人々の暮らしと深く結びついてきました。
眼病に霊験あらたかな薬師如来
かつての大通寺は、眼病に霊験があるといわれる「薬師如来」を奉安する寺として、多くの参詣客で非常に賑わったと伝えられています。現在の薬師堂は昭和54年(1979年)に新築されたものですが、かつてはこれとは別に本堂を構えていたと考えられ、当時の信仰の深さが伺えます。
大師堂と観音像が並ぶ祈りの場
また、御油神社の北東には「大師堂」が静かに佇んでいます。ここは「写し四国八十八か所」の霊場となっており、本尊仏と弘法大師像が祀られています。さらに、その間を縫うように観音像が安置された「西国三十三観音」の霊場でもあり、重層的な信仰の場となっています。
神と仏が共存する御油の原風景
御油神社の一の鳥居をくぐり、参道を進むと左側に大通寺、鳥居前を右に進むと四国八十八か所と西国三十三か所の写し霊場。ここは現在も、御油神社を中心として神と仏が寄り添うように集合しています。そして、山の麓に豊かな歴史を今も留めています。








