大塚海浜緑地 – 塩田の記憶
2025年12月31日
蒲郡市海陽町、ラグーナテンボスの南側に広がる「大塚海浜緑地(ラグーナビーチ)」。愛知県が管理する約9.69ヘクタールの広大な敷地は、人工の海岸線と7つの広場、そして両端の突堤が織りなす、三河湾最大級のレジャー拠点です。
「9町5反」の塩田から海苔の街へ
この広大な緑地が広がる一帯は、古くから海の恵みを糧にしてきた歴史があります。
明治の一次産業
明治時代の大塚村には、191戸の塩田所有者が存在し、その面積は「9町5反(約9.42ha)」に及んだと記録されています。これは現在の緑地面積とほぼ合致する広さであり、当時の塩田がいかに広大であったかを物語っています。1
白砂青松の海水浴場
塩田の時代が終わると、舞台は海苔養殖へ、そして昭和28年の三河大塚駅(季節駅)開業を契機とした海水浴場へと移り変わります。かつては白砂青松の海岸線として、多くの行楽客で賑わいました。
埋め立てと「ラグーナ」の誕生
昭和43年のバイパス開通を経て、昭和50年代からは大規模な埋立計画が動き出します。
海陽ヨットハーバーの胎動
平成2年にヨットハーバーの造成が始まり、平成5年に開業。
複合リゾートの結実
平成7年から「ラグーナ蒲郡」の用地埋め立てが本格化します。
平成14年に「ラグナシア」が開業。そして平成20年(2008年)、かつての海岸線の面影を現代的に再生した「大塚海浜緑地」が全面供用を開始しました。
数万人が集う「交流と発信」の場
現在は、隣接するフェスティバルマーケットと共に、一年中活気に満ち溢れています。
メガイベントの舞台
広大な芝生広場を利用したイベントも盛んで、特に「森、道、市場」開催時には、3日間で最大5万人もの人々が市内外から訪れます。
市民の憩いと利便性
充実した駐車場や休憩所、トイレを完備。日常の散策から週末のレジャーまで、かつての塩田が担っていた「生産の場」は、現代において「豊かさを共有する場」へと見事に進化を遂げています。
森道市場・タクシー乗場でつかまえて – ラグーナのタクシー乗り場
大塚海浜緑地(ラグーナビーチ)の画像
蒲郡の公園を旅するマップ
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- 「第五章 村の産業」蒲郡市誌 本編 – 国立国会図書館デジタルコレクション– 明治21年の資料では、「現在人数524戸」「人口2802人」「米1453石、麦1532石、甘藷7660貫、塩7000石」とあります。





