記念碑「完」:33.77haの壮大な物語を締めくくる絆
2025年12月24日
記念碑「完」は、寺戸公園にあり、二人の子どもが寄り添い、遊ぶ姿を描いた彫像です。その台座に刻まれた一文字は「完」。これは、昭和から平成へと時代を跨いで進められた「東部土地区画整理事業」の完遂を祝う、三谷地区の誇りの象徴です。

昭和41年から始まった「24年の歩み」
この彫像は、昭和41年に着手された「蒲郡市・東部土地区画整理事業」が、平成2年に無事完了したことを記念して建てられました。施工面積33.77ヘクタールという、東京ドーム約7個分にも及ぶ広大な土地を再整備するプロジェクトは、四半世紀近い歳月をかけて、三谷の街並みを近代的な住環境へと生まれ変わらせました。
630人の権利者が灯した希望の形
事業の成功の裏には、630名という膨大な数の関係権利者による深い理解と協力がありました。平均22.31%という「減歩率」を受け入れ、個人の土地を出し合うことで、寺戸公園のような豊かな公共空間や安全な道路網が確保されたのです。彫像に描かれた子どもたちの屈託のない姿は、未来の世代のために私有地を提供し、街の基盤を築いた大人たちの「慈愛と決意」を表現しているかのようです。
「完」の文字に込められた願い
シュールな動物たちが集う「51年組」の遊具エリアと、肥川のせせらぎ。その傍らで静かに佇むこの彫像は、事業の終了(完)を告げるだけでなく、整備されたこの場所で、子どもたちが健やかに育ち続けることへの願いを込めた「完結であり、新たな始まり」のサインです。
「都市基盤の整備・区画整理事業」蒲郡市三十年史 – 国立国会図書館デジタルコレクション

