真清寺 – 五井城跡に建つ、歴史を伝える寺院
2025年9月12日
真清寺は、蒲郡市五井町中郷に位置する浄土宗西山深草派の寺院です。山号を古城山といいます。
この山号は、真清寺の北側から八幡社前にかけて、かつて五井城が存在したことに由来すると伝えられています。天保3年(1832年)の「五井村絵図」にも、真清寺の背後が「古城」として明確に記されています。
荒城の想いを託した開山の願い
『蒲郡史談』によると、真清寺の開山である鳥雲傳跡(ちょううん でんせき)大徳は、五井城の跡地(鵜殿十郎蔵人行家の居城跡)に寺を建てました。
大徳は、城跡を「鳥や雲と共に後世に伝える」という強い意志を持って、山号を「古城山」と定め、寺号には自らの俗名「真清」を付けて「真清寺」としたと伝えられています。
古城の面影が残る路地と景観
現在、五井城の遺構は残されていませんが、真清寺がある五井町中郷には、当時の面影を残した静かな路地が続き、まるで古城に迷い込んだかのような趣があります。
この古城山は、開山大徳の想いを受け継ぎ、かつての城の存在を今に伝えています。
「いま荒城のよわの月 替わらぬ光たがためぞ」
詩情あふれるこの『荒城の月』の一節が、五井の歴史を見つめ続ける真清寺の静かなたたずまいに、美しく重なります。
- 寺号 古城山 真清寺
- 本尊 阿弥陀如来
- 宗派 浄土宗西山深草派
- 創建 慶長17年(1612年)鳥雲傳跡
- 霊場 保内西国三十三か所 24番
保内西国の霊場本尊は、馬頭観世音菩薩です。境内西側に地蔵堂とならんで、観音堂が並んでおり、江戸時代の作と言われる馬頭観音坐像が祀られています。
真清寺の画像






