安楽寺のムクノキ(1) – 蒲郡の名木50選 17 – 清田町
2025年9月4日
蒲郡市清田町の北部公民館前の通り、通称「鵜殿坂」を登っていくと、左側に立派な枝ぶりを見せる安楽寺のムクノキ(1)が現れます。
その姿はまるで大きな傘を広げたようで、北部小学校の正門正面という立地もあり、多くの卒業生にとって忘れがたい思い出の木となっているはずです。安楽寺には、この木と惣門西側のムクノキ(2)の二本が、それぞれ「蒲郡の名木50選」に選定されています。
- 樹種 ムクノキ(ニレ科)
- 幹周 2.81メートル
- 根回 3.21メートル
安楽寺のムクノキ(1)の画像



失われた名木と歴史の記憶
かつて、山門前にはさらに巨大なムクノキが存在していました。1987年発行の『蒲郡の名木』によれば、根回り6.6メートルにも及ぶ巨木で、山門左側の石碑の傍らに、右側の松と対になるように立っていたそうです。
残念ながら、その山門前のムクノキと松はすでに姿を消しており、現在は松の切り株やイチョウの木が往時の面影を伝えています。今ある二本の名木は、失われた巨樹の歴史をも受け継ぎながら、今日もこの坂道を見守り続けています。
『蒲郡の名木』には「東ヨリ」としてムクノキの写真があります。対になっていた松の切り株は残っています。画像参照)



