御堂山のボダイジュ – 蒲郡の名木50選 02 – 相楽町
御堂山のボダイジュは、蒲郡市相楽町の「御堂山観音堂」、その参道下、かつての熊野神社跡の境内に、静かに佇んでいます。
2株あり、ロープで囲われているのが「弘法ボダイジュ」、道路下の急斜面にそびえるのが「行基ボダイジュ」です。
近くには小さな沢の流れがあり、その水が、このボダイジュや、そばに立つ御堂山観音の大スギなど、周囲の巨木の生育を助けてきたと考えられます。このボダイジュは、「蒲郡の名木50選」に選ばれ、さらに蒲郡市指定の天然記念物となっています。
伝承される歴史と再生の力
この弘法ボダイジュは、弘法大師が唐から持ち帰った苗木が育ったものだと伝えられており、「日本三大菩提樹」の一つとも言われています。
明治初期の台風で主幹は折れてしまいましたが、その根元から力強く再生し、今では何本もの枝が天を衝いています。その驚くべき生命力は、この土地が持つ歴史と力を象徴しているようです。
また、行基ボダイジュは、行基菩薩のお手植えであると伝えられています。
御堂山が持つ聖域としての背景
この御堂山一帯は、古くから聖域でした。現在のボダイジュがある場所は、鎌倉時代に源頼朝の命で建てられた「三河七御堂」の一つ、保国山全福寺(ぜんぷくじ)が開かれる以前から、すでに寺社が存在していたと伝えられています。
つまり、この御堂山は古代からの信仰の場であったと言えます。
今もなお深い森が残り、自然豊かなこの場所には、聖なる力が満ちています。足を踏み入れた者を圧倒するような、霊験あらたかな佇まいを今に伝える、熊野神社跡のボダイジュです。
参考文献『大塚・相楽ふるさと博物館 資料集』
蒲郡の名木 – 国立国会図書館
- 樹種 ボダイジュ(シナノキ科)
- 幹周 1.19メートル
- 根回 5.29メートル
御堂山のボダイジュの画像
『三河郷土叢書』によると、「日本三菩提樹の一つ」と伝えられているそうです。(弘法大師が唐から持ち帰った苗木を手植えしたというもの。高野山、四国の誕生寺、そして御堂山の三か所です。)
また、このボダイジュの葉の雫を吸う赤蛙がいて「古来子供のむしに効能が」あったそうです。そこで、乾燥したものを豊橋付近へ売りに来ていたそうです。(『三河郷土叢書 第1篇 – 国立国会図書館』)





