明柄地蔵・薄御殿 – 西浦町
2025年10月4日
明柄地蔵と刻印石
明柄地蔵は、台座を含めた高さが3メートル20センチにもなる巨大な地蔵像です。そして、高く組まれた石垣の台座と相まって、大変美しく威厳のある佇まいを見せています。その建立の経緯を解き明かしたのは、地元出身の壁谷善吉氏です。壁谷氏は名古屋城築城の残石調査で知られる人物で、石積み船に関する調査の過程で、この地蔵の歴史を明らかにしました。そして、その堅牢な台座に使われている石には、「清正(加藤)」「慶長十五年四月」、さらに採石者の「刻印」などが刻まれています。その刻印を発見し文字を判読したのも壁谷氏でした。その著書『加藤清正は名古屋城天守台の石をどこで採ったか』には写真付きで詳しく解説されています。実際に残石を見ても、わたしには単なる模様にしか見えませんでした。これを判読するために5年以上の歳月を要したそうです。画像の下の列は、明柄地蔵正面、台座石垣、そして壁谷さん著書を見ながら刻印を入れた画像です。(また、正面だけではなく、四方に刻まれています)薄御殿(すすきごてん)
また、この地域は徳川方の水軍の要の地とされ、かつては前線基地があり「薄御殿」と呼ばれていたそうです。明治時代の古地図を見ると、現在の明柄グランドの部分は入江になっており、船を係留するのに適していたことがわかります。数百年の時を超えても海は変わらずそこにあります。そして海に向かって静かに合掌する明柄地蔵の姿があります。歴史を静かに見守ってきたその姿は、見る者に深い感動を与えます。明柄のお地蔵さん 実は遭難事故の慰霊像 | 東日新聞今昔マップ on the web:時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部明柄地蔵の画像
地図・行き方
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