石巻神社 山上社
2026年1月14日
石巻山の中腹に鎮座する石巻神社 山上社(上社)。麓の本社(里宮)から歩けば30分ほど要しますが、展望駐車場からであれば10分ほどで辿り着くことができます。
手軽に参拝できる距離にありながら、一歩足を踏み入れれば、そこはまるで修験場のような峻烈な趣に包まれています。石巻山の霊気に満ちた、重く湿り気を帯びた空気が肌にまとわりつくような感覚。それは、ここが古くからの信仰の地であることを物語っています。また、狛犬の台座を埋め尽くす無数の積み石が、人々の深い祈りの跡として境内に静謐な緊張感を与えています。
伝統神事:管粥祭(くだがゆまつり)
毎年2月、この奥宮において農作物の豊凶を占う「管粥祭」が執り行われます。
- 神事の流れ: 釜戸の護摩木に火打石で火を灯し、鍋で粥を炊き上げます。そこへ農作物の名が記された18本の葦(あし)の管を投入。
- 占いの手法: 榊の枝でかき混ぜながら約1時間。取り出した管の中に入った粥の量や状態で、その年の作柄を占います。古式ゆかしい神秘的な神事です。
石巻山の山容と伝承
遠方から眺めれば、石巻山は非常に美しい山容を見せ、山そのものが信仰の対象(神体山)として崇められてきました。しかし、ひとたび山中へ入れば、そこは歴史と伝説が交錯する不思議な空間です。
山頂までは約0.6km、案内板には20分とありますが、道中には「石巻の蛇穴」や「ダイダラボッチの足跡」、「このしろの池」といった伝説の地が点在します。山頂付近は険しい岩場となるため、奥宮はそれらの難所へ向かう前の休息の地であり、また祈りを捧げる重要な拠点となっています。
*石巻神社は、山麓の本社(下社)と、ここ山上社で構成されています。呼称については『愛知県神社名鑑』にしたがい「本社」「山上社」としました。
石巻神社奥宮の画像





