大木聟治(むこじ)
2026年1月14日
石巻神社参拝駐車場の西側に、静かに佇む「知足翁大木聟治(むこじ)翁之碑」があります。この碑は、石巻神社の再建と豊橋の文化的財産の保護に尽力した、大木知足翁の功績を讃えて昭和31年(1956年)に建立されたものです。
石巻神社の再建と尽力
大木聟治は、弱冠23歳という若さで石巻神社の祠掌(ししょう/現在の宮司にあたる職)に就任しました。
大正時代: 石巻神社 本社(里宮)を改築。
昭和初期: 石巻山の中腹にある山上社(上社)を改築。 現在私たちが目にする荘厳な社殿の基礎は、翁の情熱によって築かれました。
文化の守り人:羽田文庫の救済
翁の功績は神社の維持に留まりません。かつて豊橋に存在し、散逸の危機に瀕していた「羽田(はだ)文庫」の蔵書9,200巻余りを自ら買い取り、その散り散りになるのを防ぎました。
これらの貴重な蔵書は後に豊橋市立図書館へと譲渡され、現在の同館の重要なコレクションとなっています。そのことから「大木知足翁がいなければ、羽田文庫はこの世から姿を消していただろう。」とまで語り継がれています。
昭和17年(1942年)に生涯を閉じましたが、その郷土愛と文化を守る精神は、今も石巻の地に息づいています。

石巻の観音堂
また、聟治翁之碑のある駐車場の一角には観音堂があります。祠堂には4体の仏像と「南無馬頭観世音菩薩」が刻まれた名号碑が祀られています。仏像は観音像と行者像だと見受けられます。



