灰野のヤブニッケイ
2026年3月19日
豊川市御津町金野、宮路山山麓に位置する灰野集落跡には、ヤブニッケイが自生しています。これは日本原産のクスノキ科の常緑高木で、古くから薬用として重宝されてきました。
灰野集落跡に自生する貴重な樹木
かつては隣地との目隠しや防風林として植栽されることが多く、灰野の個体群も同様の目的で植えられたものが野生化したと考えられています。現在は集落跡の道路沿いに点在しており、その中の一本には「豊川市指定天然記念物」の標識柱が立てられています。
ニッケイとシナモンの違い
ヤブニッケイは、特有の辛味と香りで知られる「ニッケ飴」の原料である「ニッケイ」の近縁種です。
- ニッケイ(日本ニッケイ): 根皮などに強い辛甘味がある。
- ヤブニッケイ: 葉や樹皮が健胃剤・矯臭剤・矯味剤として利用されるが、ニッケイほどの辛甘味はない。
- シナモン(セイロンニッケイ): 近年主流となっている表記。日本ニッケイよりも味がマイルドであるのが特徴。
在りし日の思い出
灰野に現存する個体は、根回り1.7メートルにも達すると言われています。集落跡に残り、静かに在りし日の出来事を今に伝えています。




灰野のヤブニッケイの地図・行き方
昔、祖父から「ニッキ飴」をもらってことを思い出しました。なつかしい味と香が蘇ってくるようです。ただ、最近は見かけることも少なくなりました。春日井製菓の「ニッキアメ」があるようですが、祖父からもらったのは丸かったような…。
参考文献
薬用植物研究 (郷土の研究 ; 13) – 国立国会図書館デジタルコレクション.
庭園樹木図鑑 1 – 国立国会図書館デジタルコレクション.
豊川市の指定文化財一覧.
