池場のセツブンソウ
2026年2月14日
新城市内にはセツブンソウの自生地がいくつかあり、池場地区もそのひとつです。セツブンソウは、乱獲や環境の変化に弱く、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。そのため、自生地の中には場所も公開されていないものもあります。また、近年では生育環境保全などのため、立ち入りを禁止している地域もあり、池場地区の通称「国道沿い自生地」もそのひとつです。
しかし、群生しているので知らずと誘われるように目に入ってきます。白い花びらのように見える萼片に光沢があるため、「目立つ」のかもしれません。ただ、駐車場もなく、観察施設もないため、吹きさらしの道路上、それも遠くから見ることになります。そのため、そのまま通り過ぎる人も多いようです。
セツブンソウの自生地として最も有名なのが石雲寺で、毎年多くの見物客で賑わいます。こちらは、寺院の好意で駐車場、トイレも利用でき、ゆっくりと観察できる場所となっています。





セツブンソウの特徴
- 分類: キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草で、日本固有種です。
- 名前の由来: 「節分」の時期(2月上旬)に開花することから名付けられました。
- 花の構造: 白い花びらのように見える部分は、実は「萼片(がくへん)」です。本当の花弁は、中心部にある黄色い蜜腺(みつせん)状の小さなパーツです。
- 短命な地上部: 1月下旬〜2月に地上に姿を現します。花を咲かせ、種を作ると、5月頃には葉が枯れて地下で長い休眠に入ります。一年のうち数ヶ月しか姿を見せないため「春の妖精」と称されます。
- 絶滅危惧種: 乱獲や環境の変化に弱く、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。地域によってはより深刻な絶滅危惧種として保護されています。
準絶滅危惧とは
Near Threatenedということで、後ろに(NT)が付いています。「存続基盤が脆弱な種で、現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する要素を有するもの」とされています。