知禅庵

知禅庵(ちぜんあん)は、蒲郡市豊岡町の「蓮池」に佇む曹洞宗の寺院です。昭和7年(1932年)の開山と比較的新しい歴史を持ち、隣接する光林寺の系統を汲むとされています。静かな場所に身を置くと、穏やかな信仰の息吹が感じられます。

白衣観世音菩薩と安産・子育ての信仰

保内西国三十三観音霊場の第31番札所である当庵には、霊場本尊として「白衣観世音菩薩坐像(びゃくえかんぜおんぼさつ)」が祀られています。天和2年(1682年)の刻銘を持つ石造のこの像は、その名の通り頭から白い布を被った、たおやかで女性的な姿が特徴です。

知禅庵の観音様は、高さ54センチほどで、丸みを帯びた柔和な線を持っています。そして、たいへん慈悲深い表情を浮かべています。また、「女性が信じれば必ず乳を授かる」との伝承があると言われます。そこから、安産や子授け、子育てのご利益を求める人々から厚い信仰を寄せられてきました。

絶えぬ法理を謳うご詠歌

ご詠歌は、「よろづよや、さかゆるはやし、まつかぜも、いつもたえせぬ、みのりなりけり」です。 このご詠歌に詠まれているように、法性の風が絶えることなく吹くこの場所では、今も変わらず尊い教えが守り伝えられています。

参考文献
村瀬 亘宏.『保内西国三十三ヶ所 観音霊場巡り』.不明.
蒲郡市寺院悉皆調査報告書 – 国立国会図書館デジタルコレクション

知禅庵の画像

知禅庵の地図・行き方

蒲郡の寺院 – 蒲郡の旅

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