鳳来寺の文学碑

鳳来寺は、古くから多くの文人墨客が訪れました。その感動の句碑や歌碑が建てられています。麓から山頂へと続く、鳳来寺の文学碑をご紹介します。

芭蕉と鳳来寺 – 新城の旅

漂泊の俳人・山頭火と鳳来寺

小笠原和男 句碑

「耳の中に 仏住ませて桜かな」

小笠原和男は、大正13年生まれの愛知県碧南郡新川町(現碧南市)出身の俳人・小笠原和男による句です。

 加藤猿子(えんし)句碑

「夜鷹鳴くを止めよ 仏法僧の邪魔」

石段の登り始めに位置します。作者の加藤猿子氏は、初代鳳来町長や愛知県議会議員を務めた加藤淳氏の俳号です。鳳来寺の象徴である「ブッポウソウ(コノハズク)」の声を大切に思う、地元ならではのユーモアと愛着が感じられます。

依田秋圃(よだ しゅうほ)歌碑

「木をうゑてけふは日永し我心 太古の人に通ひけらずや」

林務官として愛知県の林野育成に心血を注いだ秋圃が、大日本山林会の「愛林日記念植樹」に際して詠んだ歌です。本人直筆の揮毫によるこの碑は、木を植え、未来へ山を繋ぐ者の精神が「太古の人」と共鳴する瞬間を描いています。

岡田耿陽 句碑

「霧ふかし大傘杉は どれならむ」

蒲郡市三谷町出身。昭和32年、還暦を記念して建立されました。若宮公園や八剣神社にある碑と合わせ「耿陽三つの句碑」の一つに数えられます。名木「傘杉」を霧の中で探す旅情豊かな一句です。

若山牧水 歌碑

「仏法僧仏法僧と 啼く鳥の声をまねつつ 飲める酒かも」

大正時代に二度、鳳来寺を訪れた牧水の歌です。医王院での滞在中に聞いた鳥の声を、新城市の観月楼で芸者に頼まれ即吟したものです。岡田耿陽が大切に保管していた直筆色紙を元に、この碑が刻まれました。

糟谷磯丸(かすや いそまる)歌碑

「君がため この岩本にうつします 神のみかげは かぎり知られし」

「うごきなき御法の山の岩清水 ながれしむ身もかぎり知られし」

伊良湖の漁師でありながら、純朴な「無垢の歌」を詠み続けた磯丸。岩本院の住職と縁が深く、諒光師により二箇所に碑が建てられました。「君がため」の碑に残る亀裂は、かつての火災を今に伝える歴史の証人でもあります。

東三河文学碑 – 国立国会図書館デジタルコレクション

依田秋圃の歌と人 – 国立国会図書館デジタルコレクション

鳳来寺山の文学碑 歌碑・句碑案内
歌碑 句碑案内

鳳来寺の文学碑の位置

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