蒲郡の防火建築帯
2026年1月9日
蒲郡駅前の本町や広小路、そして三谷町の松葉地区には、昭和の面影を色濃く残す「防火建築帯」のビル群が今も姿を留めています。これらは昭和27年に公布された「耐火建築促進法」に基づき、都市の不燃化を目的に建てられました。
蒲郡市内では昭和30年の本町地区を皮切りに、33年に広小路、34年には三谷松葉地区で完成を迎えました。当時の最先端の都市計画を象徴する存在となりました。
本町銀座防火建築帯の画像
道路に沿って伸びる「帯状」のモダン建築
この建築の最大の特徴は、その名の通り道路に沿って細長く連続する「帯状」の構造にあります。一つの長いビルの中にいくつもの店舗が整然と軒を連ねる様子は圧巻です。1階が店舗、上層階が住宅という2〜3階建ての構成は、当時の職住近接のスタイルを今に伝えています。
広小路防火建築帯の画像
裏路地へ誘う「トンネル」のような踊り場
設計上のユニークな点として、店舗の合間に設けられた裏通りへ抜けるための通路が挙げられます。3階建では、空間が上層階への入り口を兼ねています。そして、1階の踊り場がまるで「トンネル」のような独特の佇まいを見せています。
映画『音楽』の舞台としても、こうした歴史ある建物が醸し出す質感や独特の意匠が、蒲郡らしい風景の深みとして寄与しています。
三谷町松葉通り防火建築帯
参考文献:「都市づくり」蒲郡市三十年史 – 国立国会図書館デジタルコレクション
目次と検索蒲郡の旅・蒲郡市内の史跡・旧跡・名跡・観光地・飲食店を紹介します。あてもなく蒲郡に移住した私の、驚きや感動、悲しみや切なさ…そんな、蒲郡市内の紹介と小さな旅の記録です。 蒲郡…
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