三谷緑地帯 – 蒲郡の公園

三谷緑地帯は、蒲郡市三谷町八舗の信号交差点の北側に位置します。わずか0.005ヘクタール(50平方メートル)の敷地には、遊具もベンチもありません。しかし、ここには一本の石柱が建っています。

「右新道、左旧道」が語る歴史の分岐点

この石柱は、大正4年(1915年)に三谷町の青年会を退会した地元有志6名の手によって建立されました。

「三谷日活映画劇場」道標 : 東三河 – 国立国会図書館デジタルコレクション

志の継承

青年会という青春の区切りに、自分たちの生きた証を街に遺そうとした若者たち。そして彼らが選んだのは、当時「道迷い」が多発していたこの難所への道標設置でした。

御大典記念との重なり

時代は大正天皇の即位(御大典)に沸く祝祭の年。彼らは個人の記念に留めず、国家の慶事である「御大典記念」を併記することで、その公共性をより確かなものにしました。

平坂街道の道標

かつてこの付近には「平坂街道」の道標がありました。現在は文化財として蒲郡市博物館に大切に保管されています。保管される前までは、「元三谷小学校入口」にあったと記録されています。

平坂街道の道標 三谷町
平坂街道の道標「左よし田・とよ川道」

三谷緑地帯・「舗(ほ)」を歩む、歴史の証人

区画整理の影響を最小限に留め、古い路地や街の骨格が残る三谷の「舗」のエリア。多くの場所では道路拡張によって消えてしまうはずのY字路の端が、緑地として残ったこと自体、三谷の街が歩んだ「保存」という歴史の結果です。

この緑地帯は、単なる空き地ではなく、街道文化を愛し、次世代へ繋ごうとした住民の意思そのもののように感じます。

また、青年たちが石柱に込めた「道迷いをなくしたい」という願いは、110年を超えた今も、この三叉路を照らす静かな光として息づいています。

平坂街道をたどるをたどる – 道中の点検

  • トイレ なし
  • 遊具 なし
  • 面積 0.005ヘクタール

三谷緑地帯の画像

蒲郡の公園を旅するマップ


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