三谷緑地帯 – 蒲郡の公園
2026年1月3日
三谷緑地帯は、蒲郡市三谷町八舗の信号交差点の北側に位置します。わずか0.005ヘクタール(50平方メートル)の敷地には、遊具もベンチもありません。しかし、ここには一本の石柱が建っています。
「右新道、左旧道」が語る歴史の分岐点
この石柱は、大正4年(1915年)に三谷町の青年会を退会した地元有志6名の手によって建立されました。
「三谷日活映画劇場」道標 : 東三河 – 国立国会図書館デジタルコレクション
志の継承
青年会という青春の区切りに、自分たちの生きた証を街に遺そうとした若者たち。そして彼らが選んだのは、当時「道迷い」が多発していたこの難所への道標設置でした。
御大典記念との重なり
時代は大正天皇の即位(御大典)に沸く祝祭の年。彼らは個人の記念に留めず、国家の慶事である「御大典記念」を併記することで、その公共性をより確かなものにしました。
平坂街道の道標
かつてこの付近には「平坂街道」の道標がありました。現在は文化財として蒲郡市博物館に大切に保管されています。保管される前までは、「元三谷小学校入口」にあったと記録されています。

三谷緑地帯・「舗(ほ)」を歩む、歴史の証人
区画整理の影響を最小限に留め、古い路地や街の骨格が残る三谷の「舗」のエリア。多くの場所では道路拡張によって消えてしまうはずのY字路の端が、緑地として残ったこと自体、三谷の街が歩んだ「保存」という歴史の結果です。
この緑地帯は、単なる空き地ではなく、街道文化を愛し、次世代へ繋ごうとした住民の意思そのもののように感じます。
また、青年たちが石柱に込めた「道迷いをなくしたい」という願いは、110年を超えた今も、この三叉路を照らす静かな光として息づいています。
- トイレ なし
- 遊具 なし
- 面積 0.005ヘクタール
三谷緑地帯の画像
蒲郡の公園を旅するマップ
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