橘丘里山緑地 – 蒲郡の公園
2026年1月2日
蒲郡市大塚町餅宇野の急峻な地形を活かして広がる「橘丘(たちばなおか)里山緑地」。かつてここには、住宅不足を解消するために建設された「市営橘丘住宅」がありました。現在はその跡地を利用し、約2.04ヘクタールという広大な敷地を誇る里山型公園として整備されています。
昭和30年代、山を拓いた「82戸の物語」
旧大塚村が蒲郡市と合併した昭和30年(1955年)です。そして時を同じくしてこの場所では、大規模な造成工事と住宅建設が始まりました。
急速な宅地開発
合併初年度に19戸、その後の4年間で78戸、さらに昭和35年には2戸が加わり、合計82戸の住宅が立ち並びました。
戦後復興の最前線
戦後間もない時代に、移動や買い物に不便なこの山の中腹を拓いた事実は、当時の住宅供給がいかに急務であったかを、そして国の成長を支える労働者たちの熱気がいかに凄まじかったかを物語っています。
役割の終焉と「里山」への回帰
その後、住宅需要の主役は利便性の高い海岸部の高層団地(丸山住宅など)へと移り変わりました。そして、橘丘住宅はその歴史的使命を終えました。
- 11のゾーンによる再生:広大な跡地は、里山本来の姿を取り戻すべく公園化されました。そして平成13年(2001年)に公園として共用が開始されました。現在は園内が11のゾーンに細かく分けられています。
- 自然との共生:かつての住まいは取り壊されましたが、その基盤は「里山緑地」として、地域の生態系を守り、自然に触れ合える貴重な空間へと姿を変えました。
未来へ向けた「活用の模索」
広大で豊かな自然を持つ一方で、市街地からの距離やアクセスの課題があります。そのため現在の利用者は限られているのが現状です。
新たな可能性
キャンプ、トレッキング、環境教育など、里山ならではの特性を活かした「令和の活用法」が、この歴史ある高台に求められています。
- トイレ 男性用、多目的トイレ(オストメイト対応)
- 遊具 アニマルチェア(パンダ)
- 面積 2.4ヘクタール
- 駐車場あり(4台程度)
「大塚村(分村)合併成る!大字大塚と大字相楽が蒲郡市へ編入合併」広報がまごおり 昭和30年9月号
「住宅の建設」蒲郡市誌 本編 – 国立国会図書館デジタルコレクション
橘丘里山公園の画像
蒲郡の公園を旅するマップ
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