十能常夜燈
2025年11月12日
十能常夜燈(じゅうのうじょうやとう)は、蒲郡市大塚町の平坂(へいさか)街道沿い、星越峠(ほしごえとうげ)の坂道の途中にはあります。
大塚町の平坂街道には、火伏せの神である秋葉山信仰に基づく常夜燈が、東から大門、中島、西島、勝川、十能の5基も現存しています。そして今も街道沿いに美しい姿を見せています。
十能常夜燈も、他の大塚地区の常夜燈と同様に、大規模な石積みの基壇(亀甲積)によって四方の壁全体が支えられている、壮大な構造が特徴です。
この常夜燈は寛政3年(1791年)に建立されました。それは、平坂街道沿いの秋葉山常夜燈群の中では最も古い歴史を持っています。
この場所は、西は三谷町方面からの大塚への入口、東は集落と別れて星越峠へと向かう入口にあたります。そして、昔の平坂街道は「交易の道」と呼ばれた主要な街道で、東海道へのアクセス道としても重要でした。
住民たちは、秋葉山への深い信仰心とともに、この街道を行き交う旅人たちの安全を願い、常夜燈を建てたと考えられます。約3キロの平坂街道沿いに5基もの常夜燈が並ぶのは、その強い願いの表れです。
特に、峠に近い十能常夜燈は、旅人が新たな旅路への決意や郷愁など、さまざまな感情を抱く場所の拠り所となり、街道だけでなく人々の心にも灯りを点したことでしょう。
現代ではバイパス道路などが整備され、歩く人は少なくなりました。しかし、十能常夜燈は静かにその歴史を今に伝えています。
参考文献 『大塚・相良ふるさと博物館』
街道常夜灯(高さ)
愛知県歴史の道調査報告書 9 (平坂街道) – 国立国会図書館
十能常夜燈の画像






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