西島常夜燈

愛知県蒲郡市大塚町の平坂(へいさか)街道沿いには、火伏せの神として知られる秋葉山信仰に基づく常夜燈が、西島をはじめとして5基も現存しています。大門中島、西島、勝川十能(じゅうのう)と連なるこれらの常夜燈は、今なお美しい姿を保っています。

大規模な構造が特徴

大塚町の常夜燈は、大門常夜燈(素盞嗚神社境内にあるため)を除き、すべてが大規模な石積みの基壇(亀甲積)によって四方の壁全体が支えられているのが大きな特徴です。

まるで櫓(やぐら)のようにそびえ立つその姿は壮観で、特に中島常夜燈は史跡である中島城跡に位置するため、城郭の一部かと見間違うほどです。

基壇の上部には、灯籠(常夜燈)と秋葉神社の小さな社が祀られており、祭壇または小さな境内のような役割を果たしています。前面には、祭りの際に使用する幟(のぼり)立ての石柱も設けられています。

建立時期と信仰の形

西島常夜燈の銘には、「秋葉山・文化八庚三月吉日・村中安全」と刻まれており、文化8年(1811年)の建立です。

大塚町に残る5基の常夜燈は、勝川(1810年)、西島(1811年)、大門(1812年)、中島(1873年)と、同時期(江戸後期~明治初期)に建てられたものが多いことがわかります。

『神社を中心としたる宝飯郡史』に「当郡秋葉社甚だ多し」とあるように、蒲郡市内には秋葉山信仰が広く定着していますが、大塚地区では、形原や三谷のように単独の社を建てるのではなく、大規模な常夜燈そのものに神を祀る独特な形式を取っているのが特徴です。

常夜燈の多さは、火事が多かったことの証とも推測され、村人総出で安全を願った当時の信仰のあり方を示しています。

参考文献 『大塚・相良ふるさと博物館』
街道常夜灯(高さ)
愛知県歴史の道調査報告書 9 (平坂街道) – 国立国会図書館

西島常夜燈の画像

西島常夜灯の地図・行き方

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