お社口さま・紀元2600年記念の松

愛知県蒲郡市大塚町広畑の素盞嗚(すさのお)神社。その大鳥居の左側に、おにぎりのような形をした「お社口さま(おしゃぐちさま)」と呼ばれる石が祀られています。これは、社の入口(社口)にあることから名付けられたと伝えられています。

もともとこの石は、神社の西側を流れる丸差(まるさし)川に橋が架けられる以前、川を渡るための飛び石として使われていました。

しかし、飛び石の改修時にこの石を使ったところ、村で火災、疫病(流行病)、凶作などの災いが続くようになりました。このため、村人たちはこの大石を恐れ、避けて渡っていたといいます。

時代が下り、昭和初期に丸差橋が架けられることになった際、この災いを呼ぶとされた石を神社の入口に移しました。そして「お社口さま」として丁寧に祀るようになったと伝えられています。

お社口さまの画像

「紀元2600年記念の松」について

素盞嗚神社の参道両側にある一対の松は、「紀元2600年記念の松」とされています。

これは、昭和15年(1940年)の紀元2600年の祝賀記念として植樹されたものです。しかし、現在の松は当時の松と植え替えられている(代が変わった)と考えられています。

また、『大塚・相良ふるさと博物館』によると、招魂社前にも一対が植えられたと記されています。さらに、東大塚の各集落ごとに、主に松涛軒山(しょうとうけんやま、長興寺のある山)に生えていた松を移植したとも伝えられています。

素盞嗚神社の社叢には大木や古木が生い茂っており、「蒲郡の名木50選」にも登録されている美しい森となっています。

紀元2600年記念のマツの画像

参考文献 『大塚・相良ふるさと博物館』
蒲郡市誌 本編 – 国立国会図書館
大門常夜燈・百束のわらじ – 蒲郡の旅

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