法性院 – 海から現れた阿弥陀如来
2025年9月30日
法性院(ほっしょういん)は、蒲郡市拾石町五反田に位置する浄土宗西山深草派の寺院です。山号を養泉山(ようせんざん)と称し、これは「養泉ケ入」という地名に由来しています。
草創の歴史と本尊の出現
寺伝によると、法性院の歴史は天文元年(1532年)に始まります。当時の地名である養泉ケ入という入江で、漁師の網に本尊となる阿弥陀如来坐像がかかりました。そして、「光明と共に」引き上げられたと伝えられています。そこで、像を安置するために海岸の地に小さなお堂が建てられたのが、法性院の起源となりました。
伽藍の変遷
その後、寺院は二度にわたって移転しました。
- 元禄10年(1697年)に、字ゾウシダ(現在の蔵子田)へ移転。
- 天明2年(1782年)に、現在地へと移転し、現在に至ります。
本尊「阿弥陀如来坐像」の時代
法性院の本尊である阿弥陀如来坐像は、平安時代中期まで遡るとされる古い像です。
しかし、『蒲郡市寺院悉皆調査報告書』によると、像の頭部、腹部前面、両袖から手首、両脚部など、多くの部分が室町時代に修理されていることが確認されています。この像が海中から出現したとされる天文元年(1532年)は室町時代後期にあたるため、海から引き上げられた際に大規模な修復が施されたと考えられます。
法性院の見どころ
境内には、いくつかの信仰の場があります。向かって右手に地蔵堂が、左手にも浅岡地蔵を祀る別の地蔵堂があります。馬頭観音を祀る観音堂も見られます。
また、手水舎(ちょうずや)のそばには平和之碑が建立されており、この地域の戦没者の慰霊碑としての役割を果たしています。
- 寺号 養泉山 法性院
- 本尊 阿弥陀如来
- 宗派 浄土宗西山深草派
- 創建 天文元年(1532年) 寂道孤閑
法性院の画像






地図・行き方
参考文献
