忠安寺 – 遠望峰山の中腹で開山されました

忠安寺(ちゅうあんじ)は、蒲郡市柏原町加治替戸(かじかえど)にあり、柏原城址近くに位置する浄土真宗大谷派の寺院です。

度重なる移転の歴史

忠安寺の歴史は、現在の地に落ち着くまでに度重なる移転をしてきた点に特徴があります。

柏原大迫での創建(1280年)

寺の起こりは、弘安3年(1280年)に忠安法印によって柏原大迫(おおばさま)に開山されたことだと伝えられています。大迫は、遠望峰山の中腹、ホテル天の丸の南側にあたる場所です。

堂山への移転と被災

しかし、山間にある大迫の地は不便であったため、山を下りて麓の堂山に移転しました。(忠安寺の堂宇があったことから「堂山」という地名になったと伝わります)。ところが、文保2年(1318年)に大雨による土砂崩れが発生し、堂塔伽藍は押しつぶされてしまいます。

真宗への改宗と再興

被災後、寺院は再興されますが、この際に宗派を天台宗から真宗(浄土真宗)へ改宗します。そして、本尊ももともとの薬師如来(薬王山の名の由来)から阿弥陀如来へと変わりました。

現在地への移転

その後、天明3年(1783年)には柏原中原へ移転します。しかし、時代の変化とともに、今度は東海道新幹線の建設に伴い敷地が用地となり、現在の場所へと移転しました。

現在の佇まい

現在の忠安寺の周囲には静かな畑地が広がり、平穏な景観が保たれています。そのすぐ近くを新幹線が高速で走り抜けるという対照的な光景は、歴史の中で幾多の困難と変化を乗り越えてきたこの寺院ならではの、不思議な静寂の空間を作り出しています。

  • 寺号 薬王山 忠安寺
  • 本尊 阿弥陀如来
  • 宗派 浄土真宗大谷派
  • 創建 弘安3年(1280年) 忠安法印

忠安寺の画像

地図・行き方

参考文献

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