五井の大杉 – 五井町山田
2025年9月10日
五井の大杉は、蒲郡市・五井山中腹にある秋葉神社の西側(直線距離で200メートルほど)にあります。2008年に「幻の大杉」として発見され1、世に知られることとなりました。樹齢500年超、高さ30メートル。斜面に毅然とそびえ立つ姿は、見る者を圧倒する荘厳さに満ちています。
伐採の危機を救った「百円の契約」
この大杉には、人々の気高い意志が刻まれています。大正5年(1916年)、地元の神社の造作費用を捻出するため、この木が売却・伐採されそうになったことがありました。その危機を救ったのは、地元の3人の有志でした。
彼らは当時の大工職人の日当100日分以上にあたる「百円」という大金を私財から投じ、「この珍しき大木を永代保護し、決して伐採しない」という契約を交わしたのです。
神木であり、人々の心が宿る「人木」
2008年の「発見」は、単なる巨樹の発見ではなく、100年前の約束が今も息づいていることの証明でもありました。大杉の雄大さもさることながら、尊いものを守り抜こうとした先人たちの心意気、そしてその約束を繋いできた五井の人々の誠実さに、深く胸を打たれます。
神木であり、同時に人々の想いが宿る「人木(ひとぎ)」でもある。五井の大杉は、今も静かに「約束の地」を見守り続けています。
五井の大杉の画像






- 樹種 スギ(ヒノキ科)
- 樹齢 500年以上
- 幹周 4.4メートル
- 樹高 30メートル
地図・行き方
秋葉神社は三河湾スカイライン直下にあり、道路から石段があります。ただ、そこからが距離は短いですが登山になります。そして踏み跡もあやしいので道迷いしそうな深い森になります。
