長存寺のマツ – 蒲郡の名木50選 23 – 上本町

蒲郡市下之郷町にある長存寺(ちょうぞんじ)。山門へと続く参道にはクロマツが整然と並び、幾何学的な美しさを見せています。その間を縫うように有機的な模様の石畳が続き、計算された人工美と松の自然美が溶け合う、独特の景観を作り出しています。

松の一本一本は決して大きくはありませんが、その配置の妙か、参道を実際よりも長く、奥行きのあるものに感じさせてくれます。

鵜殿氏ゆかりの歴史と失われた大松

長存寺は文安2年(1445年)創建と伝わる古刹です。もとは天台宗の「実相坊」でしたが、天文12年(1543年)、下之郷鵜殿氏の菩提寺となり、当主・鵜殿長存の名を取って現在の寺号に改められました。

かつて西側の道路沿いには、県指定天然記念物で樹齢385年を誇った「長存寺の大松」がありましたが、惜しくも1974年に枯死してしまいました。現在はその跡に標識碑が残り、往時の歴史を伝えています。

境内に息づく生命

庫裡(くり)の裏手には立派なシイの巨木がそびえ、鵜殿氏の繁栄を見守ってきた長い年月を感じさせます。整然とした松並木と、古今の巨木の記憶が共存する、歴史の深みを感じる寺院です。

長存寺 上本町

長存寺のマツの画像

蒲郡の名木50選マップ

Googleマップ 長存寺

東三河の百ケ寺 – 国立国会図書館デジタルコレクション

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