五井松平家墓所
2025年9月13日
蒲郡市五井町に位置する長泉寺(ちょうせんじ)は、五井松平家の菩提寺として知られています。本堂の北側には、初代・忠景から5代・影忠に至る歴代当主の墓所があり、そこには6基の五輪塔が静かに並んでいます。
五井松平家と長泉寺の歩み
五井松平家は、竹谷・形原松平家と同様に松平信光を祖とする家系です。2代当主・元心(長勝)が永正5年(1508年)、天台宗の古刹であった「安養院」を改宗・改称し、一族の菩提寺としました。
長泉寺自体の歴史はさらに古く、神亀年間(724〜729年)の創立と伝えられています。かつては「三河七御堂」の一つに数えられ、境内には初代三河守護・安達藤九郎盛長の五輪塔も現存しています。また、地名「五井」の由来となったとされる、行基菩薩の「穿井(せんせい)伝説」が残る場所でもあります。

歴代当主を祀る墓所
江戸幕府が編纂した家譜集『寛政重脩諸家譜(かんせいちょうしゅうしょかふ)』には、「初代忠景より影忠に至るまで、五井の長泉寺を葬地とする」旨の記録があります。(「寛政重脩諸家譜」・寛政年間(1789年 – 1801年)に江戸幕府が編修した大名や旗本の家譜集。)
- 祀られている当主: 初代・忠景、2代・元心、3代・信長、4代・忠次、5代・影忠
- 備考: 6代・伊昌からは大坂天満の正泉寺に葬られたため、当地の墓所は5代までとなります。
墓所にある6基の五輪塔のうち、どれが誰の墓であるか、また6基目が誰を祀ったものかは定かではありませんが、五井松平家の繁栄を今に伝える貴重な史跡です。

五井松平家墓所の画像






