人生と読書 平野啓一郎講演会で考えたこと 2024年8月26日 隠遁記 「人生と読書」平野啓一郎さんの講演会が蒲郡市民会館で行われました。 平野さんは蒲郡市、蒲郡市民病院で生まれたそうです。ということもあり、講演は蒲郡のこと、曽祖父や祖父、ご両親のこと、ご自身の子どもの頃のことから始まりまし[…] 続きを読む
大きい荷物 2024年3月5日 タクシー業界 『大きい荷物』は吉行淳之介さんの短編集『目玉』に収められている。その小説は、タクシーに乗る場面から始まる。 病院の玄関のところを出ると、空車が二台停まっていた。 それから、“私”は、次のように続く。 客待ちしているタクシ[…] 続きを読む
道徳 2023年12月4日 隠遁記 きだみのる『道徳を否む者』読了。 主人公、少年のような稀な体験は、今の世の中ではできないだろう。そう考えると、その体験から生じる思考や構思は、ボク程度の能力では難しい。 と、考える一方、こう言った文学を若いうちに読んでお[…] 続きを読む
春の消息(柳美里著)を読んで考えたこと 2017年12月1日 タクシー物語 死ぬこと、と、生きること。 消息の意味。 春の生と死、ということでこのタイトルを付けたのだろう。その春とは、春という季節のもつ時間だけではなくて、死と生の「境界」という場所でもあるのだろう。そうしてその死と生とは、ただ死[…] 続きを読む
テレビのスイッチ 2017年5月23日 タクシー物語 テレビのスイッチを切った。 暇な時間に、というか、寝ている時間にでさえも、テレビの電源が入っている。そして、その画面の向こうから誰かがボクに向かって話しかけていたりする。 『テレビ』ロアルド・ダール 少し前に、テレビがボ[…] 続きを読む
女は男の指を見る 2015年2月20日 タクシー物語 「女は男の指を見る」竹内久美子せんせいの本のタイトル…。ふ~ん、なるほど「指」なんだね。 「女の人は男の足の長さなんて見てないもんね、もんね」なんて話になって、んじゃどこを見ているんだろうなあ…例えば男だと胸とかお尻とか[…] 続きを読む
楽天主義、花子とアンを見ながら 2014年6月9日 タクシー物語 楽天主義ではないと思う。そんなことを考えていた朝、虹が見えた。西の空に見えた。東には雨雲がかかっていて、雨も降っていたんだけれど、その間から太陽がのぞいていた。へんな天気だった。悲しい予感。 楽天主義と昂揚 ももが北海道[…] 続きを読む
a rolling stone gathers no moss. 2007年10月10日 期間従業員について a rolling stone gathers no mossとは「転石苔むさず」、転がる石には苔がつかない、動き続ければコケくさくならないんだぜ、ということ(だろう)。 佐藤さんから「like a rolling st[…] 続きを読む