浄瑠璃姫の腰かけ岩と猿岩:悲恋の影を宿す豊川市長沢町の古道 2026年5月16日 豊川の旅 豊川市長沢町の静かな山道、子渡井の枡井戸を挟んだ斜面には、源義経を慕い続けた女性の哀しい伝承が息づいています。現代でこそ静寂に包まれていますが、ここは古来、宮路山を経由して赤坂方面へと抜ける東西の交通[…] 続きを読む
子渡井の枡井戸:聖徳太子の喉を潤した清冽な泉 2026年5月15日 豊川の旅 豊川市長沢町小土井の静かな山間に、古くから語り継がれる聖徳太子ゆかりの湧き水があります。かつての街道沿いに位置する「子渡井(こどい)の枡井戸」は、今も変わらぬ清らかな水を湛え、往時の情景を現代に伝えて[…] 続きを読む
亀岩:埋め立ての海に浮かぶ孤独な詩人と塩津の原風景 2026年5月7日 蒲郡の旅 蒲郡市浜町の西端に広がる亀岩臨海公園。現在は周囲を埋め立てられ、陸続きの小高い丘となっています。しかし、かつてここは三河湾に浮かぶ「亀岩」という名の島でした。公園の風景に溶け込んだその奇妙な起伏は、島[…] 続きを読む
たび石:家康の忠臣が旅の無事を祈った拾石神社の霊石 2026年5月7日 蒲郡の旅 蒲郡市拾石町に鎮座する拾石神社(素盞嗚神社)。その静かな境内に、足袋の形をした一メートルに満たない不思議な石が祀られています。この「たび石」と呼ばれる霊石には、戦国乱世を駆け抜けた武将たちの足跡が刻ま[…] 続きを読む
涼みが森の碑:潮騒と歌人が集う、時をかける避暑地 2026年5月5日 蒲郡の旅 蒲郡駅南口を出てすぐ、現代的な駅前風景の中にひっそりと佇む一角。そこには、平安時代の歌聖・藤原俊成公にまつわる伝説の地「涼みが森」があります。そして、涼みが森の碑には、歌道の宗家である冷泉家の冷泉為系[…] 続きを読む
勇将の最期と一族の興亡を刻む、西門前の「鵜殿長照の墓」 2026年5月5日 蒲郡の旅 上ノ郷城の西側に広がる西門前の静かな墓地。そこには、永禄5年(1562年)、徳川家康の軍勢に抗い、今川義元への忠義を貫いた城主・鵜殿長照(うどの ながてる)が眠っています。城の東側「鵜殿坂」で壮絶な最[…] 続きを読む
鵜殿坂:戦国の激闘を伝える通学路、上ノ郷城落城の悲劇が眠る 2026年5月3日 蒲郡の旅 北部小学校と安楽寺の間に位置する、一見どこにでもある穏やかな坂道。地元の人々はここを「鵜殿坂(うどのざか)」と呼んでいます。毎日子どもたちの元気な声が響くこの場所は、かつて三河の命運を分けた戦国時代の[…] 続きを読む
今昔物語集 巻十九第二話 参河国大江定基出家話:現代語訳 2026年4月15日 豊川の旅 風祭りの猪の生贄 而間、其国ニシテ、国ノ者共風祭ト云事ヲシテ、猪ヲ捕、生ケ乍ラ下シテケルヲ見テ、弥ヨ道心ヲ発シテ、「速二此ノ国ヲ去ナム」ト思フ心付テ、 現代語訳 そうこうしているうちに、三河の国では国[…] 続きを読む
志香須賀の渡しと柏木浜:小坂井町に眠る古代東海道の記憶 2026年4月14日 豊川の旅 志香須賀(しかすが)の渡しとは、かつて東海道の三河国に存在し、多くの都人に詠まれた伝説的な歌枕(名所)です。平安時代の紀行文『更級日記』や『枕草子』にも登場するこの渡しは、現在の豊川下流域を横断する東[…] 続きを読む
亀ヶ礁と、名産「太郎塩」にまつわる竜宮伝説 2026年4月7日 蒲郡の旅 明治の地誌に記された「亀ヶ礁」の姿 亀ヶ礁(かめがしょう)は、かつて蒲郡市大塚町の産子山の南側にあったと言われる岩礁です。明治20年代に編纂された『三河国宝飯郡』によると、海岸から約145メートルの沖[…] 続きを読む