月: 2017年1月

秘境食堂 タクシー物語

秘境食堂

買物に行くのも面倒なので、冷蔵庫の残り物で鍋をした。豆腐とモヤシとネギと鶏肉、あと大根。餅が冷凍室で眠っていたので、これも追加した。 少し前に職場で話したことを思い出して笑った。 その話とは、このアパートで居酒屋を開くというもので、その日のボクの夕食がメニューで、せいぜ…
弘前タクシー破産で考えたこと タクシー物語

弘前タクシー破産で考えたこと

確かに業界としては、ライドシェアは深刻な問題なのだけれど、ボクたち運転手にとっては、雇用主が誰だろうが、問題は雇用条件であって、中小企業で働くよりは、UberやLiftyなんてグローバルな会社で働くほうが安全であるに決まっている。 業界がいくら正論を言ったって、そうして…
春闘 トヨタ期間従業員の日給150円引き上げについて考えたこと タクシー物語

春闘 トヨタ期間従業員の日給150円引き上げについて考えたこと

労使関係溶解・労働組合無力化といわれる中、労働組合唯一の仕事である春闘の季節だ。ベア、賃上げができなければ、とりあえず組合費を免除すれば、そのまま収入が増えるのに、なんて思っている朝。 トヨタ労組が期間従業員の日給150円の賃上げを決定したというニュース。昨年と全く同じ…
業界とはいったい誰なんだろうか? タクシー業界

業界とはいったい誰なんだろうか?

快晴。 熱めの風呂に入りながら、業界出版物を読む。 「ライドシェア」とか「交通空白地」とか「社会的責任」とか「公共性」なんて言葉で、接続詞として「危機」とか「未来」とか「利益」なんてものを使い、「一致団結」を導き出す。もちろん主語は「我々」だ。 その「我々」の中にいるだ…
女性ドライバー応援企業 タクシー業界

女性ドライバー応援企業

女性活躍社会、といっても、本当に世の女性たちは、バリバリと働いて活躍したいのだろうか? 男性であるボクだって、愛する人のために家事をせっせと行い、家族を優先した人生を送りたいと、こっそりと思っている。主婦だったり主夫だったりするほうが、家族のためには好ましいように思う。…
雪だるま タクシー物語

雪だるま

霜も降りない土地で育ったものだから、雪だるまを作ったという想い出は、・・・、しばらく想い出していたのだけれど、どうもないようだ。何度か雪が降ったことは記憶しているのだけれど、黒潮が流れる暖かい海からの風が、積もることを邪魔していた。 海は暖かかった。それでも強風が体感温…
雪が降る前に タクシー物語

雪が降る前に

子供の頃は雪が楽しみだったのに・・・。 ニュースでは「注意」や「警戒」なんていう、嫌な、そして怖い文字が流れている。ちょうどセンター試験の日で子供たちの不安も、そのニュースの量と比例して増していったのだろう。こんな寒い時期に、人生を決める試験を行わなくてもいいのに・・・…
トランプ VS トヨタ タクシー物語

トランプ VS トヨタ

やっぱりトランプ氏のほうが正しい。 NO WAY! 標的とか批判、脅しとか恫喝、狙い撃ち、そんな言葉でトランプ氏のツイートと、それに対するトヨタ自動車のアメリカへの1兆円もの投資を表現しているのだが、トヨタに対しては、媚米とか、弱腰、卑屈、なんて言葉で今回の対応に見出し…
年末年始狂騒曲 タクシー物語

年末年始狂騒曲

この街に、そしてこのうらぶれたアパートに住み始めて9年目の春だ。 今朝、家賃を振り込みながら、小学一年生が中学校を卒業する時間なんだなあ、なんて考えていたら、とても長い時間が過ぎたように、感じた。そうして「こんなはずじゃなかったのにね」なんてつぶやいてみた。独り言も、も…
成人の日に タクシー物語

成人の日に

成人になる前から酒を飲んでいた。20歳になったら、少し堂々と酒を飲むようになった。 玉ちゃんやGさんに出逢ってから、それにくたびれた恋愛をするようになってから、斜めに構えて酒を飲むようになった。いつも小銭を抱えて、カウンターだけの小さな屋台やおでん屋で、焼酎のお湯割りを…