月: 2013年10月

10月の雨

10月の雨

2013年10月15日
雨が降っている窓の外を相変わらず眺めている休日の朝。 時計の針が夢遊病者のような生活をしているボクにとっての唯一の正義。ポストに届けられていた何通かの手紙はそのままダストボックスに捨て、もう何日も立ち上げていなかったメー[…]
前園さんの罪と罰

前園さんの罪と罰

2013年10月14日
見ず知らずの人を後部座席に乗せて運転することがどれほど恐怖をともなうかとうことは、それほど想像するに難しくはないと思う。密室に他人といるということがどれほど緊張するかということも、ほとんどの人は理解できると思う。 運転す[…]
その日暗し

その日暗し

2013年10月13日
あれから11か月が過ぎたんだね。 こうして眠れない夜の発狂しそうになりそうなる闇の中で、時間にしがみついている写真を探し出している。 あの杉並木、ポツリポツリと点在する記憶、ボクたちの間に吹いていた風の音や転びそうになっ[…]
Feel so good

Feel so good

2013年10月8日
夕方19時過ぎのスーパーマーケットはその日最後の混雑をむかえる。客層は16時あたりのそれとは違って、まだ塗の施されていない木地のように刹那的な光りを帯びて並んでいた。船ならばすでに傾いて沈没していると思えるほど、人々は同[…]
藍と美香

藍と美香

2013年10月6日
宮里美香は泣かない女だと思っていた。時代が彼女のイメージをそうさせたのかもしれない。 14番のラフは彼女の足に絡みついていた。それはまるで彼女とゴルフの関係のようでもあった。もがけばさらに足だけではなくて彼女の身体全体へ[…]
秋刀魚の味

秋刀魚の味

2013年10月2日
ヨクがなくなってしまっている。 食欲なんていうあのヨクだ。 食欲なんてのはなくても、それはそれで経済的にけっこうなことだし、健康にも良いことなんだろうと思う。人との出会いなんてこと、なんていうヨクなのかは分からないけれど[…]