「火垂るの墓」についてひとこと 2009年8月15日 失業の日々 この時期、もう風物詩と言っていいだろう映画「火垂るの墓」が昨夜放送されました。そして今日のお昼のNHK「私の1冊 日本の100冊」も「檀ふみ“火垂るの墓”」でしたね。壇さんは清太と節子の美しい愛や情景を中心に、その内容を[…] 続きを読む
期間工物語(10) 2009年8月15日 期間従業員について 時はゆっくり流れた、あるいは慌しく流れた、というのは小説や唄のなかでの描写手法でしかないように感じる。時間はなんとなく流れた。時間の速度は自分の行動の速度によって決まる。エンドレスの内省を繰り返すTさんにとって、時間もま[…] 続きを読む
期間工物語(9) 2009年8月13日 期間従業員について 春の陽気が部屋に引きこもることを心地よいものにした。 「よくあんな退屈な場所へ毎日通っていたものだ」とTさんはつぶやいた。「いったい何が楽しくて毎日通っていたのだろう」と続けた。 相変わらず家の外には出ない日々を送ってい[…] 続きを読む
期間工物語(8) 2009年8月13日 期間従業員について 「どうしてオレはここにいるんだろう」と、Tさんは独り言ちた。 墓地公園から家まで歩いて帰った。1時間ほど歩いた。家に帰ると母親が食事の準備をして待っていた。Tさんはその食事を摂ってそのまま部屋に行った。「お風呂は」と母親[…] 続きを読む
幸福実現党終了 2009年8月13日 失業の日々 衆院選:幸福実現党が全面撤退方針 14日に発表 - 毎日jp(毎日新聞) やっぱり負け戦さはしないのかな?大川総裁が出たところで、どうなんだろう、当選する確率は10%ほど?300人もの候補者を立てて全滅した、なんてことに[…] 続きを読む
期間工物語(7) 2009年8月12日 期間従業員について そんな週末の4度目はゴールデンウィークの長期連休だった。TさんもMさんも帰省した。そして部屋にはボクひとりになった。期間工の3割ほどは帰省しないで寮にいた。11階建て2棟の巨大な寮は廃墟のように感じられた。 GWの最終日[…] 続きを読む
期間工物語(6) 2009年8月12日 期間従業員について 次の週、月曜日には部ごとに分かれて簡単な訓練をした。スポット溶接機の使い方とか、チップ交換のやり方なんてことを習った。そして火曜日に配属される組に分かれた。それからGL(グループリーダー)の安全教育があり、標準作業書を見[…] 続きを読む
期間工物語(5) 2009年8月12日 期間従業員について 金曜日の夜だったのだけれど、ボクが住むことになった10階の部屋には、週末であるという浮かれた空気はなくて、ふすまから漏れるテレビの音が床を這って入り口の鉄扉へ向かっていた。 Mさんと少ししてから共同部分で会った。その時、[…] 続きを読む