父の日、そして18歳選挙権施行の日に

「お父さん」
なんて声が背中から聞こえる。ボクはふと振り返ってみる。まだ6歳とか7歳ぐらいの女の子。隣にいるボクよりもひとまわり若い男性を呼んでいる。「お父さん」。

きっとうるさい父親になっていただろうなあ、なんて若い子と話していると思う。コトバ使いとか、生活態度とか。門限なんて決めて、いつも怒ってしまって「勘当だあ」なんて言ってしまう、そうなっていたかもしれない。

そう思ったとたん、やっぱり父にならなくて良かったかもしれないと・・・。

父になる機会はあったのだけれど、どうもね、ボクのコピーがこの世の中に登場するなんてことが気持ち悪かったし、それは不幸なこと、のように思っていた。

そうして今は、こんな未来のない世界に、いずれは破滅する地球に、ボクのかけらを残すという未練もなく死ねるほうがシアワセなことのように思う。

あなたの子どもだけが特別で選ばれた人になるなんて思わないほうが良い。そのイマジネーションが未来を築くことになるってことも憶えていたほうが良い。地球の問題も、国家の問題も、環境の問題も、そうして道徳や秩序や信仰の問題も、そこを起点に考えたほうが良い。

逆にボクは、未練なく死ぬことが出来るので、そういった問題はすべてスルー出来る。気楽だ。自分が生きている間だけ、たぶん残り20年とか30年だけ、この平和が存在すれば良い、のだ。

それはシアワセなこと、なのだろうか?フコウなこと、なのだろうか?

「お父さん」
「人前であまり大きな声を出してはいけませんよ。それに背中も曲がっているよ。その服はお母さんが選んだのかい。もう少し質素で清潔なものを着なさい。爪も伸びているよ。それに髪もきちんと結んでもらいなさい。ほら走ってはダメだよ。女の子なんだから、もうすこし静かにね・・・・・・」

シアワセになるんだよ。

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2件のコメント

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    テルさん、どうも。

    自分は親にそれほど言われたことはないのですが。まあ、それでも言われたことは憶えていたりします。特に食事に関することや、他人に関することなんかは、いまだにキチンと憶えています。

    そういう意味ではありがたいと思っていますけれど。

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    田原笠山さん、こんばんは。昨日から本当に暑くなって気が滅入るばかりです。

    昨日、期日前投票に行って来ました。よく考えたらいつもよりも若い人が多く居た様に思います。特別何かがすぐに変わっていく訳でもありませんが少しずつ変わっていくのかなとも思います。

    私も結婚や家庭を持つとは全く縁の無い身ですので、家族連れを見たりすると私も田原笠山さんの様に色々子供に小言を言ったりするのだろうなと思います。

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