「ロボットタクシー」の実証実験について考えたこと

おそらく、みんなの懸念は「安全性」「料金」「事故補償」なんてものなのだろうね?

ということでタクシー運転手5人に聞いた微妙なアンケート「自動運転タクシーどうよ?」

「ロボットタクシー」の実証実験について考えたこと

ほんと微妙だね :)

「困る」
確かに困る。セイフティネットとしてのタクシー業界の存在については何度も書いてきた通りで、高齢者の雇用の受け皿にもなっていて、どれほど「一億総活躍社会」なんて耳ざわりの良いキャッチを言おうとも、活躍する場所がなくなってしまうのだから、「日本死ね」 なんてことになる。

「関係ない」
労働者の平均年齢が50歳なんて業界だから、2020年に実用化されたとして、一般化されるまでにはまだまだ・・・。ボクたちがそれまで生きていられるか、ってのも疑問で、将来のことなんて「関係ない」という「関係ない」なのだろう。職場の高齢化で一番に問題になるのは、こういった諦観が蔓延すること。自分たちの職業に夢や希望を持つことができなくなること、イコール業界の衰退なのだ。若い人が必要だということは、そういうこと。すべての業態に言えることなんだけれど。

「実用化しない」
う~ん、いつかはするだろうと思う。だってもう実証実験しているんだもん。ただ、自動運転タクシーだけになる、ということはなくて、有人タクシーはこの先も存続する。路線タクシーのようなものが多くなるとしても、細かい場所や、ドアツードアなんて特性からもう一歩踏み込んでルームツールームのようなサービスを行うことになる。タクシードライバーの質が求められる時代になるので、「雇用の受け皿」という意義は失われる。運転と地理だけではなくて、高いレベルの接客能力や語学なんてものまで必携になるのだろうと思う。

「タクシー自体がなくなる」
たしかに、ライドシェアなんてものがかなり普及するかもしれない。それに今のような非効率なクルマ社会の構造から、環境のためや交通事故をなくすために抜け出すために、タクシーも一運行一乗客ではなくて、乗合タクシーで路線を運行するようになるかもしれない。脱自家用車なんてことになって、現在の道路網がそのまま路線タクシーの路線になるかもしれないし、マンションの中、部屋の入口まで自動で運ばれるような仕組みが出来るかもしれない、そう考えると、今のようなタクシーシステムはなくなる。

「分からない」
たしかに、分からないけれど、危機感を持つことが肝要かもしれない。でも、やっぱり高齢化社会、中高年高齢者のタクシー運転手に将来のことを考えろというのは無理な話で、経営者さえも関係ない話だとみて見ぬふりをしているのかもしれない。だって、もう定年だし、年金をもらうようになれば「そんなの関係ない」だもんね。
#そこまで腐ってないか;-)

ということで、たぶん「オレたちに明日はない(かもしれない)」なのだ。
一番良いのは、自動運転のタクシーに車掌として(安全性を考えて)乗車する、ってものかなあ。きっと、過渡期にはそういった感じでタクシー添乗員のニーズが高まるかもしれないね。ロボット様のメンテナンスも必要だろうし。そうそう、ロボットから使われる時代、なんだろうね。

自家用車タクシーに保険 東京海上、観光向け拡大にらむ  :日本経済新聞
東京海上日動火災保険は自家用車を使った地域住民の送り迎えサービスを提供する自治体やNPO法人向けの自動車保険を7日から取り扱う。路線バスの廃止が増えるなか、割安な料金で買い物や通院の足となる自家用車タクシーの動きが広がるのに対応する。政府は訪日外国人も送迎できるよう規制緩和を進めており、東京海上日動は一段の市場拡大を見込んでいる。

〝快走〟自動運転タクシー 神奈川・藤沢で実証実験が開始 「東京五輪までの実用化目指す」 – 産経ニュース
自動運転「怖くない」 住民乗せロボタクシー発進  :日本経済新聞
自動運転タクシー、実験スタート

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