大卒新入社員の現場研修が今日で終わりました。来週からはディーラーでの販売研修が始まるそうです。ゴールデンウィークからの2ヶ月弱の期間でしたが、お疲れ様でした。寮に帰って、今頃は荷造りをしている人もいることでしょうね。「やっと終わったよ～」なんて言いながら。

それでも、これから始まるトヨタでの日々は「やっと」と思う時間と比べれば、永遠というほどの長さだろうし、田原工場で過した日々は、思い出として永遠に胸の中に押し止まるには短いようにも思います。

トヨタ田原工場と風車

ボクの組にいたAさんも研修生のひとりでした。作業するところが近かったので、ほっとタイムなどの休憩時間や、始業前に短い会話をしました。ボクとしては初めて見る研修生ですし、Aさんも、多分、初めて話す期間従業員だったかもしれません。

Aさんの母親の出身地がボクと同じだったので、そのことがボクとAさんを、少し近づけたのかもしれません。それでも、距離は常にあったのは、やはりボクたちの立場の違いなのだろうかと思っています。

組全体にそんな雰囲気があったのは、まだ見習い期間中で正社員ではないということよりも、職種の違いといったことなのかもしれません。これから先も現場で働くというのなら、もう少し違った接し方もあるのでしょう。それよりなによりも、みんな忙しくて、そして慢性的な疲労みたいのもあって、Aさんにかまう余裕もない、ということかもしれません。

何人かは研修後、田原工場に正式に赴任するのでしょうね。Aさんは田原工場希望だと言ってました。もうボクたちと一緒に泥のような休憩時間を過すこともないのだろうと思います。
でもね、その油で汚れた作業ズボンは記念に取っておいて、たまには期間工と話したことを思い出してください。

「永遠」アルチュール・ランボー
また見つかったよ。
何が？　　永遠さ。
太陽と一緒に
交ざり合った海だよ。