酔生夢死

トヨタ自動車の期間従業員として入社案内を片手に荷物を持って土橋駅に降りると、その田舎ぶりにまずは驚かされることだろうと思います。電車の車窓から見える、世界のトヨタのお膝元の豊田市といったら、ボクたちがイメージしていたものとは少し違っていたのではないでしょうか。


「おまいら、あるだけでもましと思え」バス停じゃなかった、聖心寮前バス停

受入れ寮である聖心清風寮(現在は田中和風寮)はトヨタの寮が集中する聖心田中地区にあり、最寄の駅は名鉄土橋駅です。しかし、その土橋駅に行くのに聖心田中地区からは公共交通機関がないのです。名鉄バスの聖心寮前という始発バス停はありますが、これは聖心寮、美山小学校を経由して豊田市駅に行く路線です。しかしこの路線のダイアが一日3本か4本ぐらいしかなくて、便利というには程遠く「取りあえずあるもんね、無いわけじゃないんだよ、文句あっか」と、ま、ある意味開き直ったようにも感じました。

という公共交通機関の状況なので、寮生、特に自動車の持込を固く禁じられている期間従業員にとっては、買い物に行くにも一日がかりということになってしまい、なんとも無駄な時間を費やさなくてはならない休日となってしまうことがあるようです。東名高速道路豊田インターチェンジが徒歩20分ほどのところにあるので、そんな不便な思いをしてまで豊田市市街地に行かないで、高速バスで名古屋までという人もいると思います。名古屋まで510円だそうなので、一日4本ばかりのバスを使うよりは良いかもしれないですね。

なぜ豊田市はこれほどまでに公共交通機関が未発達なのかという理由は、もうすでにこれを読んでいるあなたにはピンと来ていると思いますし、「そんなこと言われなくても、30年前から分かっていることだもんね」という人のほうが多いと思いますので、書きませんが、企業だけの問題でもなくて、やはり期間工の不便さを深刻に受け止めてくれる組織なりが今までなかったということにも、問題があるのではないかと思っています。(これまた、どんな組織なのかということも書きませんが)

そういった面では田原市はとても親切ですね。100円均一のぐるりんバスが運行しているし、休日には期間従業員専用路線までありますからね。「田原市の意地」を感じさせます。それは「トヨタさんには来てもらったけれど、田原は田原じゃけんね」と言ったもので、「わしら豊田市みたいに、市名までは変えとうはなか」なんて、ま、そんな感じのものだろうと思っています。

「飲酒運転取り締まり・愛知、ワースト484人摘発」という記事が新聞に載っていました。

あ、本題までが長くなったのですが、愛知県は都会であり歴史や文化的な地域ではありますが、こういった交通事情があるために「酒酔い・酒気帯び運転の摘発者数(延べ数)を都道府県別でみると、愛知が484人で最も多く、千葉(289人)、北海道(234人)と続いた。」と結果になったのでしょうね。田舎と同じぐらいにバスや電車なんて交通機関が未発達ですから、飲んだあとの足がないのでしょうね。ある程度予想できた結果かもしれませんね。

おまけに愛知県警の天下り先が自動車会社なので、自動車のことは例え法律違反でもタブーになっていた…なんてことを考えると、このトップというのは、ボクシングの試合で試合前から用意していた父親用のチャンピオンベルトぐらいに分かりきっていた結果なのかもしれませんね:-P

5件のコメント

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    取り締まりは本当にそれで良いの?

    今年のボージョレ・ヌーボーの解禁に先立ち
    調査を行ったところ、昨年よりも売り上げが

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    こんばんは。
    そういう仕組みになっているんですね。assembled in Japanというのがmade in Japanになっていると、牛肉と同じでスーパーでパック売りされているものならば産地表示があるけれど、原料になったら分からなくなるみたいなもんですね。
    服なんかと違って、命に関わる食品や自動車なんてのは、おっしゃられるとおり気をつけないといけないですね。

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    車の場合、「生産国」 というよりも、「組み立て国」 表示ですね。
    必ず、どこかに小さなプレートがリベットでとめてありますよ。たいていは、エンジンルーム内のどこかにあります。
    また、大物部品には、個別に型式プレートがあり、ここに生産国が表示されているのが普通です。ただ、小物パーツには、表示がありませんが・・・。
    最近は、これらの小物類が中国で作られているのですが、生産国表示がないのがクセものなのです。品質激悪です、中国製は・・・。気をつけましょう、毒物入りの食品だけではありませんから・・・。

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    聖心田中地区の話を聞くたびに、「期間従業員をなんだと思っているんだ」と考えてしまいます。おっしゃるように「使い捨て、幽閉状態」ということでしょうね。
    トヨタの豊田と違って、田原市はまだ良心があると思います。今日の画像の図書館なんてのは、ま、期間従業員のオアシスみたいな感じですしね。ここでネットしている人も多いと思います。ぐるりんバスの車両には三菱のバスが使われているものもあるので、なんかそれだけで「健全さ」を感じます。
    そういえば車には生産国表示はあるのでしょうか。服なんかのように「Made in Japan」とかどこかに書いているんですかねえ。部品ごとに書いているのかもしれませんね。

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    こんにちは、なかなか興味深いニュースをありがとうございました。
    愛知県がワーストというのは、ほとんど報道されていませんよ。やはり、口止め料のバラ撒きNo.1・クソトヨタには、マスゴミ各社が遠慮していたとしか思えませんね。
    もともと、このクソ愛知県、交通死亡事故者数のワースト県を争っているところです。しかも、争っているのがあの広大な北海道ですから、比べる尺度がずれています。いかに交通マナーが悪いかということです。
    北海道の場合、自爆事故での死亡が多いのが特徴ですが、クソ愛知県の場合は、歩行者や自転車・バイクを巻き込んでの死亡事故が多く、巻き込まれ損になるので、歩行者は自衛するしかないのです。
    例えば、信号のない横断歩道、例えば平針街道にある場合なんかですが、待っていても、自動車は無視します。絶対といっていいほど、停止してくれません。
    そしてどうなるか、信号機が取り付けられます。無駄ですよー、本当に・・・。夜間点滅ですしね。誰がその金を出すのか、ということですが、トヨタが出すわけではありません。
    結局、守銭奴企業、儲けても社員や地域には還元しないだけではなく、労働者の待遇改悪にいそしむクソトヨタ、期間社員などは使い捨て要員ですが、怪我をされて仕事ができなくなったら困ることもあり、幽閉状態が休日に怪我をされる可能性がなくなりますので、あえて不便なところに押し込んでいるのですよ。
    社員には、車を買え、ということですね。
    一時期、ホンダベルノ1社のみが豊田市内に勇気ある出店をしていましたが、ここで車を買った家の子供は学校でイジメられていたらしいですよ。
    ここまできたら、トヨタ教ですね・・・。
    レクサスLSが発表されました。
    田原工場でも発表前の出荷車両製造で忙しかったことでしょう。ご苦労様です。
    しかし、使う部品はカローラなんかと大きく違うわけではありませんので、ハリボテですね。所詮、目に見えて、手に触れるところだけに気を使っているのがバレバレです。
    ただ、本当に実物大プラモデルだったというのが明らかになるのは、4~5年先ですので、それまでに次の車に乗り換える人にとっては、 「やっぱりレクサス、いい車だ」 ということになるのでしょうね、ちょっと悔しいですけど・・・。
    ぶつかったら、すぐにツブれて、修理不能になるようなキャシャなボディー構造を、「衝撃吸収ボディーで、安全です」 といって、世界中に広め、事故の多い海外での買い換え需要が狙い通りになっています。
    世界一の生産台数が視野に入ったといって久しいですが、中国製やロシア製の車が、いくら「TOYOTA」 と書いてあっても、買う気になれないと思いますが、どうなんでしょうかね? (国内向けに中国製ATが使われているとの情報あり)
    クレームつけたら新品交換となり、喜んでいる人も多いようですが、これが要するに、ヤミ改修だったということに気付いているんでしょうかね?

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