期間工に来るな
トヨタでは現在、期間従業員として入社する人に10万円の特別手当を支給しているのですが、これが20万円になったりはしないのでしょうか。そんなに出すなら関連会社や下請けからの社外応援で人員不足をまかなうかもしれないですね。現に最近では関東自動車や三洋電機、デンソーなどからの社外応援者の数も増えてきているように感じます。
月明かりの中、有年から相生駅までナイトハイク。
応援と言っても、やっていること(やらされていること)というのはボクたち期間従業員と同じで、扱いも同じあるいは意識的にそれ以下にしているように感じます。応援ですから「やって当然」みたいに思われているのかもしれませんね。(「どうも、わざわざ忙しい中応援に来てくださってありがとうございます」みたいなことはないです)ま、トヨタとしては親会社であり元請ですので、下手に出る必要もないのでしょうが。
関連会社や下請けと言っても大企業ですし、その会社自体も派遣社員や期間工で人員不足を補っているようなので、「うちも困っているんだけれど…」というのが実態なのかもしれないですね。また、応援に出される人たちもどんなにキツイ職場に配属になっても辞めるに辞められない、言うに言われないという状況で、かなりのプレッシャーの中働いているのだろうと思います。
さて、そういった慢性的な労働力不足、需給のバランスが崩れると、企業としては募集条件を良くしてなんとか不足を満たそうとしますから、「特別手当10万円」という条件を付けてくるのでしょうね。更に不足が続くと10万円が20万円に、そして30万円になるというのは、最近のガソリンの値上がりを見ても分かるように経済の基本なのですが、このまま不足しながらも何も変化しない状態が続くようであれば、期間工という存在がトヨタにとっては一日約800円程度の値上がり価値しかないものとして扱われているのではないかと思ったり…。経験3回目の日給も9800円で、1回目より800円違うので、やはりトヨタにとっては800円なのかなあ、なんて考えたり…。
なんて考えていると、期間従業員の労働条件改善には「期間工に来るな」ということが一番効果的なのかもしれないと思っているのですよ。そして「延長もするな」ということなのです。労働組合に加入できたとしても、正社員の給料を4年もベースアップできなかったことを考えると期待薄ですし、半年の期間内に目立った行動をするというのも抵抗があるでしょうし、「御用組合」なんてことを耳にすると半年のために嫌な思いもしたくないというのが本音でしょうからね。
ボクたちにできる団体交渉ってのは結局「来るな」と「延長するな」ということなのかもしれませんね。でも、それでも社外応援を増やしたり、海外工場からの応援なんてのも増えるかもしれないですね。それよりも海外増産計画が進められているように、期間従業員がいなくなる日も近いかもしれないですね。
ま、長々と書きましたが、この時期に半年が過ぎたボクとしては、「延長した人にも10万円くれよ~」と言いたいのですよ。