母子三様

山口県光市母子殺人事件の母子、秋田男児殺害の畠山母子、時給100万円美容整形母子。三者とも事件に巻き込まれた母、あるいは娘なのだけれど、女子大生誘拐事件の母子については、あまり同情するという感情を持つ人も少ないのではないかと思っています。

笠山と不思議な雲
笠山にかかる何雲?

光市の母子については、誰もが事件の様子を知るに至っては、その残虐さに憤りを感じ、同時に娘の母親にすがる行動に涙を流したことでしょう。

秋田の畠山母子についても、鈴香容疑者にもと母親思いで、そして卑屈にならずに育った彩香ちゃんに、やはり誰もが涙を流したに違いないと思います。

しかし、今回の誘拐事件については、かわいそうと思った人は少ないだろうと思いますし、逆に犯人に同情する人も少しはいると考えています。時給100万円、その1時間分だけあれば畠山母子も幸せに暮らせていたのかもしれないと思うと、どうも、この世のあり方みたいなものを考えてしまいます。

どの母子も、きっと娘が大切だったのだろうし、娘も母親だけが頼りだったのでしょうね。母親も自分の命よりは娘だと思っているし、思っていたのでしょう。また、その逆も。

愛情を表現するのは、とても難しいことだと思います。ともすると、暴力となって表出されることだってありますからね。愛憎相半ばするということもありますしね。古今東西、洋の東西を問わず、文学や芸術の世界でのテーマとなって、未解決のまま存在しています。

ただ、愛がボクたちの行動の、モノスゴイ原動力になることは確かです。それはどんなビジネス本や宗教よりも説得性があり、そして効果的であると思います。好きなのに殺す、なんてことも、愛がなせる業なのでしょうね。期間従業員としてトヨタに来ているお父さんや彼も、きっと愛あるが故でしょう。

「愛の流刑地」という小説のように、殺すにしろ殺されるにしろ、または心中にしろ、愛によるもの、それがニルヴァーナかもしれません。ようは「愛はあるか」ということなのですが…。
え~っと、話がバラケタところで、もう寝ます。

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