雇用調整助成金はどうなる?
雇用調整助成金でなんとか生き延びているっての。それがボクたち地方のハイタク事業者だったりタクシー運転手だったりする。
2020年度の売上は、どこも前年比40〜60%なんて数字になるんだろうなあ。1年も続くと経営者も従業員も青色吐息。どうすれば良いのか分からない状況なんだと思うし、そう感じる。
ボクたちの生命維持装置とも言える、その雇用調整助成金のコロナ特例がいよいよ終わりそうだ。「雇用調整助成金2.6兆円、コロナで財源枯渇」というニュースが報道された後に厚労省から「雇用調整助成金の特例措置等の延長等について」という発表があった。


コロナ特例の変更内容
1.現在のコロナ特例の延長期間は、現在発出されている緊急事態宣言が全国で解除された月の翌月末まで。
1.雇用調整助成金の特例措置等の延長
雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金(以下「雇用調整助成金等」という。)、新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金(以下「休業支援金等」という。)については、緊急事態宣言が全国で解除された月の翌月末まで(※1)現行措置を延長する予定です。
※1 緊急事態宣言が2月7日に解除された場合、3月末まで。
2.「緊急事態宣言が全国で解除された月の翌々月から、雇用情勢が大きく悪化しない限り、原則的な措置を段階的に縮減する」ということだ。
そのうえで、緊急事態宣言が全国で解除された月の翌々月から(※2)、雇用情勢が大きく悪化しない限り、原則的な措置を段階的に縮減するとともに、感染が拡大している地域・特に業況が厳しい企業について別紙のとおり特例を設ける予定です。
※2 緊急事態宣言が2月7日に解除された場合、4月1日から。
問題点
ただ、上記のように、ほとんどのタクシー事業者が「特に業況が厳しい企業(生産指標(売上等)が前年又は前々年の同期と比べ、最近3か月の月平均値で 30%以上減少した全国の事業所)」に該当するので、別紙の「の雇用維持を支援するため、特例を措置(上限額 15,000 円、助成率最大 10/10)」となり、これまでと同じ条件で雇調金の支給が延長されそうです。
<緊急事態宣言が全国で解除された月の翌々月から2か月間の措置として想定する具体的内容>
とはいえ、そろそろアフターコロナを考える時期なのだ。やがてワクチン接種が始まり人の移動が活発化する。そうなると需要も増え供給不足も考えられる。雇調金による休業手当から、稼働による増収にシフトチェンジへ。それが宣言解除の日なのだろう。
というか、春よ来い!と思いながらも、その春に不安を感じる。その不安がさらに増してくる。そんな寒い朝だったりするんですが……。