「言葉は難しい」
なんてことはよく言われることで、言葉で誉めたり貶したり傷つけたり、愛したり要求したり疑ったり抱きしめたり、万能選手のようでもあり、無力であったり「チープ」なんて値まで付けられたり、する。
言葉というけれど、文字として書かれた言葉はかなり広義に解釈されるし、まったく違った意味となって伝わったり、書き手と読み手で別物になったりする。表意文字、漢字だけれど、ボクたちが、例えば「恋」なんてことを考える時にいつも「愛」なんて言葉が対となって連想されたり、そして恋愛なんて至高のものへと昇華されたりして、その意味というものを、文字として考える癖が身についているように思う。

うたうやからにきくやから。:アサヒスーパードライとYUI
「そういえば”恋”という字と”変”という字は似てるよね～」
と考え込んでしまって（ちゃんと仕事してんのか？）
「恋」をするから「変」になるのか
「変」になったから「恋」をするのか
それは人それぞれなのかもしれないし
我々、人類にとっての
永遠のテーマなのかもしれない。

と愛好家氏の考える「恋」とか「変」も、意味を表す文字イデオグラムならではの「考え込んでしまう」っていう癖みたいなもんで、これが例えば言葉として発音された「LOVE」とかだったら「ああ、LOVEなんだなあ」なんて思うだろうし『「DOVE」や「COVE」に似ているよね』なんて思わないのだろうし。
それとて文字にしてしまうと、「LOVE」をするから「DOVE」になるのだろうね、なんて視覚から意味を解読するのかもしれない、と思っている。
読解、要するにそういうことだと思う。
感情は、言葉にして読まなければならない場合もあるだろうけれど、ほとんどの場合は一瞬の気持ちの動きなんだろうし、例えば心地良いとか気持ち良いとか、そんな単位のものだけで「恋」をするのだろうと、思っている。
間接的なもの、例えば文字にしたもの、よりも、直接的なもの、例えば言葉のほうが、「恋」を表現しやすいのだろうし、人それぞれというようりも、たぶん、ほとんど似たようなものだろうと思っている。
人類以外だと交尾とか産卵、受精なんて行為の目的は同じだしね。そして動物が「変」態する主な目的は生殖機能を備える時期だと考えると、する/したいから変わる、というようなもので、ま、ただ「やりたい」ってことなんだと思っていたり…。
ま、それでも「え～そんな下品な～」なんてことや「それだけが目的だったのね」なんて言われないための後付けの意味としての「恋」ってのも存在して、s○○が先か恋が先か、なんて「卵にわとり」的に考えると、もちろんs○○が先でしょう、なんて思っているんだけれど。
だって動物だもの…。
恋なんて音楽みたいなもんなんだろうと、考えているのだけれど、風の音も音楽として聞えだしたり、いつも耳鳴りがしているように音が鳴り続けているようになると、ブルースだね、なんて、なんて…。以下省略。（てか、長くなりそうなので…）

いや、も少し書くと、だから要するに本能は大切で、その本能を動機つけているものは、とか、意義はとか、なんてこと説明は、どこかの研究所だけでやっていれば良いことで、会った瞬間に勃起するかどうか、みたいなことのほうが、本当は大事なんだろ思ったりしている。
そうなると、ほとんどの若い人は（ま、若くない人も）すごい量の恋をすることになるのだと思うのだけれど、それが動物としての本能だろうし、ちょっとした肉体的な変化が恋に繋がるってことなんだろうしねえ。
ま、そういう意味では「変」になるから「恋」をするのだろうし、「恋」が出来るように「変」になるのだろうと、ああ、また、イデオグラムの底無沼に入り込んでしまったのだけれど、ま、そういった言葉での意味なんてのは、どうでもいいことで、寺山修二が書いた「書を捨てよ街に出よ」（だったっけ）なんてのは、ま、そんなことなんだろうと、思ったり。
ま、やれるように硬くなるってことだもんね。
んじゃ、硬くなるから恋をするのか、恋をするから硬くなるのか…。
やっぱり人類の永遠のテーマなのかもしれない。
って、ま、恋をしなくても硬くなるから…。
要するに書では得られないものを求めて街へ出ろ、ってことだし、それが恋、なのかもしれないと思うと、そんなんで良いのかと、少し考えたり…。
やっぱ止めとけば良かったよ。