35歳を救えますか?無理です。
NHKスペシャル「“35歳”を救え あすの日本 未来からの提言」というのが今夜19時30分からあるそうです。昨夜のニュース9でその前宣 (じゃないだろうけど:)をやってました。失業めしにも書いたのですが、その35歳の人へのアンケートで、収入もう伸びないと考えている人が70%、普通の生活が難しいと言う人が35%、いたそうです。
「普通の生活」をすることが難しいと感じているのですから絶望的だと言ってもいいでしょう。ボクのようにワーキングプアの生活をするのも難しいと感じている人も多いのかもしれませんね。年収200万円が難しいのですから。
その35歳は「就職氷河期」とか「貧乏くじ世代」「ロストジェネレーション」と言われる人たちです。新卒採用を企業が極端に控えていて、就職浪人やあるいはフリーターという人たちを大量にこの国は作り出してきました。そして最悪にも世代人口の多い団塊ジュニアと言われる人たちで、この国の労働問題、雇用問題、あるいは少子化、年金、すべての歪みも同時におき始めました。1990年、35歳の人たちがちょうど高校を卒業する時から、そういった歪曲が進んだのです。誰も気付かずに、あるいは気付いていたとしても知らん顔して。
就職氷河期において、職業の選択はなく雇用のミスマッチによる離職、転職も多い世代でした。それを煽るように「転職サイト」や「ヘッドハンティング」なんて転職がいかに素晴らしいかを説く人も出てきたのも2000年あたりからです。
転職が悪いと言うのではなくて、そこで終身雇用制度というこの国の優れた雇用制度が終焉したのです。そしてボクたちの精神構造の中にあった離職に対する罪悪感が消滅しました。企業に対しての恩や義理が日本の労働力、あるいは終身雇用の基盤になっていましたから、そこがなくなり今度は新自由主義、利益最優先主義なんてものが入ってきて、日本の旧き良き雇用制度は一気に瓦解したのです。労働力もコストの中に簡単に組み込まれました。それらのことは、なにも企業だけが悪いのではなくて、ボクたちのほうからもずいぶんと裏切ってきたということです。お互い様なのです。
いつ転職するか分からないようなヤツらを終身雇用という保護のもとに雇用して、それに対してコストをかけるわけがないですから。派遣が悪いということばかりが取りざたされますが、企業も労働者も派遣労働というものを必要とした時代だったのです。そしてこれまたタイミングよく1985年に制定された労働者派遣法が、1999年、2003年と制度の規制緩和が行われました。「緩和」したのです。そうすることによって企業と労働者のバランスを取ってきたのですから。そして国と国民のバランスも。
その35歳が、今度はサブプライム金融危機によって、また貧乏くじを引く。
2007年に雇用法が改正されて、求人募集の年齢制限が撤廃されて今は分かりにくいのですが、だいたい35歳までが山でした。30歳まで、35歳まで、という求人が多くて、そこを限界にしている企業が多かったということです。今も書かないだけで実際はそうでしょう。書いてくれたほうが応募側としては分かりやすいし、証明写真代も履歴書を書く時間も無駄にしなくていいですけれどね。それにもし本当に国が年齢制限を撤廃する意思があるのならば、公務員の受験年齢を撤廃しているはずですしね。国自体が30歳までということを雇用の限界年齢だと証明しているのですから。
もう希望する職業なんてのに就けるわけがないのです。就職氷河期ではなくて就職限界年齢がの30歳、就職絶望年齢が35歳から始まるのですから。日本の発展を支えてきた人たちの子供が、今度は日本の将来を危ういものにする。「35歳を救えるのか」ではなくて、35歳を救わないとこの国の未来はないということです。
ところが救える体力が企業に残っていないのだから、赤字国債を乱発して強引に好景気の幻想を作り出すしかないのです。こんな番組で討論したから何になるかと思っています。NHKはこの問題を深く取材してきましたから(この問題というか、雇用問題についてはかなりの取材量で、どこからでも番組を作れるのでしょう)2日もあれば全てが揃えられるのでしょう。「ダーウィンが来た」と同じでいつでもフィンチだけを扱った2時間番組を作れるよ、というようなものです。「こんなの出来ちゃいました」みたいなものかもしれませんね。
どうにもならない。もう危篤状態なのだから、あとは麻酔の量を調整するだけだと思います。その麻酔が定額給付金であったり、ETC1000円ポッキリだったり、エコ減税だったり、なのでしょう。そして35歳は生活保護世代と言われるようになるのだろうと思っています。ボクも、前回書きましたが「奴隷います」と企業に売り込もうかと思っていますから。というか、もうすでに履歴書にはその匂いがプンプンして自分でも嫌になっています。
結婚も子供もというような普通の生活は諦めているのですが、せめて奴隷としてではなくて、人として働いて自活したいとは思っています。
と、今日もまた貧乏臭い話になりましたが、貧乏だからしかたないのですよ。雨だしね。
死んだとしても線香を上げてくれる人がいるかって問題もあるね。というか、街中に死体がゴロゴロ転がっていて、子供の数より多いと言われるペットがその死体を食べている、というのが30年後、35歳が年金をもらう時代、そして年金が破綻していると言われる時代なのかもしれないね。想像するとなんともファンタスティックだね。藤原信也じゃないけれど「ペットに食われるほどの自由」なんて死体に群がっている猫とか犬とか…。てか、ペット(人間)がペット(人間)を食う時代になるかもね。もうすでにそんな時代なんだけれどね。
↑の人は「さっさと犯罪起こして●刑台送りになればいい」と発言しつつ、この発言。
↑の人はさっさと滅してほしい!w
↑
能無しが何を言う!
そんな強化をしても、人間追い詰められたら、加藤智大や高見素直の例を出すまでもなく、極刑を承知の上で無差別に人を襲うぞ!
アホンダラが!!
犯罪は減少しているんですけど。治安は刑罰と取り締まりを強化すれば良いだけです。
こんにちは。
>痛風さんへ
例の期間工の話はダメだったのですか?
そうですね。35歳までという感じですね。今日書いたポリテクの実習つきの訓練も35歳までなんてものですし。
だいたい国家公務員にも年齢制限があって、国家ぐるみで年齢差別を行っていますからね。
なにが平等だ、なんて思っています。
>
訂正して馬鹿を認めないほうが良いよ。
ま、訂正するぐらいなら初めから書かないほうが、さらによし。
>元自衛官さんへ
自衛官のそんなに甘いものではないでしょうね。
仕事という感覚では勤まらないかもしれないですね。介護もそう思うのですが、やっぱりスピリッツが必要でしょうね。国防意識とか。
>まあなんとかさんへ
治安悪化も心配ですね。
失業対策もですが、年休取得率なんかも含めて、この国の雇用対策ってのはどうも先を見ることができないようにも感じています。
ワークシェアリングなんての出来るはずがなく、既得権益を死守しようとする輩ばかりですしね。組合からしてそうですし。
>酢昆布さんへ
そうですね。年齢制限ってのはけっこうありますよね。一番あるのは、雇用側の心の中にあるのでしょうが。
40代、50代での自殺者が多いのも分かるような。犯罪者も多くなるのでしょうね。
ありがとうございます。
馬鹿では入れない以前に入隊時の年齢制限に思いっきり引っかかりますね。
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/index.html
また、予備自衛官も基本的に元自対象です。そもそもこれ一本で食っていけるようなものではありません。
http://www.mod.go.jp/j/defense/yobiji/hikaku.htm
どこも雇ってくれないなら自衛隊に入るしかないな。
番組見てググってここにたどり着いたのですが
30代以上無職の受け入れ先、自衛隊でも自衛隊予備隊でも受け皿作ってニューデールみたいなことしないと治安悪化は免れないという印象。
↑
どこも雇ってくれない(から)?
というと、ご自分に向かっておっしゃられているのでしょうか?
他の人に向かって言うのであれば、
どこも雇ってくれない(なら)
ですよ。馬鹿は自衛隊に入れませんよ。せめて日本語ぐらいは習得してから自衛隊を考えてください。
どこも雇ってくれないから自衛隊に入るしかないな。
40代無職です。
バイトに応募しようと電話すると、年齢を伝えた時に先方の反応が悪くなります。
同じく40代の友人が、職安のネットサービスから応募すると、午前3時に送信したのに朝の9時には不採用の返信が届くんだそうです。
もうこうなると、この世に居場所がないんじゃないかと思えてきます。
もういいかな、って最近思ったりするんですよ。