Chaba

栗山夢衣さんには驚いた…。
きっと宴会芸としてひとり亀甲縛りをやる女性が増えるんだろうなあ、なんて思っているのだけれど、どうだろう。
季節はずれの台風14号、アジア名Chaba(チャバ)は上陸することなく通り過ぎた。大きな被害は聞こえてこないのだけれど、ちょうど週末だったので紅葉狩りを中止した、なんて人や、釣りに行くのを止めた、なんて人、そういった天候に左右される産業に従事する人たちにとっては一喜一憂があったのだろうと思う。Tsutayaさんや映画館、スーパーやデパートなんてところは儲かったのだろうしね。
ちょうど週末、豊橋市内の小学校では球技大会が予定されていた。それが全て中止になった。その中止によっても、損得が分かれたのだろうと思う。
豊橋市のタクシー業界はその球技大会のために全体で200台ほどの予約があったそうなのだけれど、それが全てキャンセルになった。サッカーなどの室外競技は前日に中止が決まっていたそうなんだけれど、室内競技については当日の朝に中止が決定したので、もうそのために早めに出勤していたドライバーや、休日出勤していたドライバーにとっては、イタイ一日だったに違いない。もちろんタクシー会社にとってもイタイ一日だったのだろうけれど。
宿泊施設なんかだと、普通、当日キャンセルについては80%~100%のキャンセル料を徴収するなんて約款のところが多いようだけれど、タクシーにはそういったものがどうも存在していないようで、配車前ならまだしも、配車途中にキャンセルになった、なんてことがよくあり、キャンセル料なんてのは一切もらったことがない。
到着後キャンセルの場合、初乗り料金をくださるお客様は良いほうで、というかそれが当然のように思うのだけれど、「悪いね、また来てくれる」とか「まだ飲んでるから」なんて追い返されるような場合のほうが多い。「それはないだろう」と思うのだけれど…。料金に対してどうも曖昧なところが多い。その曖昧さが運転手の利益になる場合もあるのだけれど…。
それでも考えてみると、一番の被害者はタクシー会社でもタクシードライバーでもなくて、きっと、その予約のために予約できなかったお客様じゃないかと思う。それだけの台数の予約が朝に集中したのだから、もう空いているタクシーがない。あったとしても全てを使うということはしない。
そういった不満を聞いた。「球技大会でいっぱいと言われてね」「昨夜は予約できないと言われて、今日はすぐ来るんだから…」
病院に行く年配の方たちにとって、タクシーは「足」以上の「生命線」という場合もある。年配の方たちだけではなくて、病気や怪我の人たちにとってはタクシーがないという状況はとても不安になられることだろうと思う。
それほど街の構造が自動車化している。朝の予約は「病院行き」が多い。(夕方は「飲み屋行き」なんだけれど)自動車がないということは、普通の生活が出来ないということなのだ。ということを以前も書いた。

タクシーの三大利用客
今後さらなる高齢化社会の到来で利用者数増える、ということが言えるのではないかと思っている。団塊世代の人たちは、今はまだ元気に自ら車の運転をしているのだけれど、いずれは免許証を返還してしまう。「ファスト風土化」した街は自家用車を運転して買い物をする仕組みになっている。車を運転しなくなった人たちはタクシーを利用するようになる。いや利用しなければ買い物も出来ない。

特に、そういう公共交通網というインフラ整備をおざなりにしてきた地域、どことはいわないけれど、自動車に乗ることに至上の価値付けを行ってきた地域にとって問題はさらに深刻だ。そう思う。
球技大会は順延になった。また準備をしなければならない小学生もその親御さんもたいへんだ。この時期修学旅行とも重なる。忙しい。
そう考えると、台風14号、ハイビスカスという意味のChabaのもたらした損失はけっこう大きいように思う。また一週間、緊張状態が続くのかと思うとゾッとしている子供もいるかもしれないし…。それはそれでかわいそうだし。そういった心の負担も大きいだろうしね。きっと来週は秋晴れで、楽しい球技大会になるだろうと思うのだけれど…。
それとタクシーの予約は少し時間をずらせば出来ると思うので…。
しかし、栗山夢衣さんには驚いた…。夢に出てきそうだ……。
豊橋市電 ヤマサちくわバージョン

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA