豊川の民家に白骨遺体

生きてるかぎりは どこまでも
探し続ける 恋ねぐら
傷つきよごれた わたしでも
骨まで 骨まで
骨まで愛して ほしいのよ
「骨まで愛してほしいのよ」
作詞 川内康範

骨まで愛していたのかもしれない。
愛しい人が腐敗し、そして白骨化してゆく姿を見たいという気持ちも分からなくはない。どういう形になったとしても愛こそ永遠なものなのだろうし…。どういう形になろうとずっと傍にいたいというのが本当の愛だと思ったりもする。
押尾何某もベッドで死んだ彼女の亡骸を白骨化するまで抱きしめていたとしたら、人々は彼をこれほどまでに悪人に仕立て上げなかったかもしれない。それどころか平成の純愛男として神になったかもしれない。
豊川市蔵子の姉妹も、母親への深重なる愛が白骨化するまで傍に置いていた理由かもしれない。肉体を高温のバーナーで焼き、そして暗い土の中に遺棄するようなことが「愛」なんて思えなかったのかもしれない。
愛知・豊川の民家に白骨死体 長女らから事情聞く」というニュースを聞きながらそう思った。すぐ近くで起きた事件だけに、なぜだかそういう風に思いたかった。年金のためにその死を隠していたというよりも。
豊橋ハリストス正教会
豊橋ハリストス正教会の上に日蝕

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