雇用雇用と言うけれど

新薬の名前は「日本を元気にする薬」らしいのだけれど、どうも胡散臭い。増税なんてカンフル剤、あるいは麻薬だったりして、一時的な覚醒効果、幻惑効果を作り出すかもしれない。そして次は「病も気から」なんて言いだして「欲しがりません勝つまでは」なんてことになりそうな予感もする。

「元気な経済を取り戻すキーは一に雇用、二に雇用、三に雇用だ」。菅首相は定番のキャッチフレーズで切り出し、約15分の演説で「雇用」に8回も言及した。経済成長と財政再建の起爆剤として雇用対策を重視する考え方で、社会保障を含めて「一体的な好循環」を生み出していく経済戦略だが、具体策には深入りしていない。
民主党代表選:両候補が街頭演説 菅首相「雇用で景気浮揚」小沢氏「2兆円財政出動」 – 毎日jp(毎日新聞)

「はじめに管が雇用を創出した」なんて神になりたいのかもしれない…。ニワトリとタマゴの問題と同じで、雇用が先か景気が先かなんてことでもあるし…。雇用するのは管さんでも政府でもなくて企業なのだけれど…。
そう言えば「介護職員処遇改善給付金」で職員の処遇は改善され、それによって介護職への雇用は拡大されたのだろうか。失業者への福祉介護職職業訓。高い薬の効き目はなくて、病状はさらに悪化し、薬害まで現れ始めたのがこの国の現状なのだろう。例えば円高、雇用する企業は海外にその活動拠点を求めている。
スズキ、インドに新工場 日本上回る年170万台体制  :日本経済新聞
政治主導なんていうけれど、本当に政治が必要かも疑わしくなっている。今はまだいい、この国は財政赤字はあるにしても、人材という財産は黒字なのだろうから。格差は拡大しているにしても国民ひとりひとりのスペックは高いままだろうから。いずれは国の財力は破綻する。だって、国というのは「国」いう生物で成立しているのではなくて、国民ひとりひとりの力の総称なのだから。国のトップがそういった順序を取り違える国家というのは、歴史的に見ても、あまり良いことはない。そう思う。
民間交通取締員

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